薄桜鬼〜三番組組長の右腕〜

恋心＋ ページ38

庭の掃除をしていると原田さんと千鶴が帰ってきた｡
原田さんの背には大根やねぎなどが入った籠が背負われていた｡
どうやら食材の買出しに行っていたみたい｡
貴｢原田さん､千鶴お帰りなさいませ｡｣
原｢おぅ、行ってきた！｣
雪｢ただいま､咲耶｡｣
最近原田さんと千鶴はよく一緒にいる｡
千鶴は原田さんに惹かれているんだろう｡
原田さんと一緒にいる時はいつも楽しそうに笑ってる｡
他の人とは楽しそうではないのかというとそうではなくて｡
原田さんといる時は恋をしている女の子の顔をしている｡
貴(お似合いだなぁ｡)
2人並んで台所へ向かっていく姿を眺めながら思う｡
千鶴が女装をしていたら新婚の夫婦みたいに見えるんだろう｡
貴(原田さんも千鶴に惹かれてるのかな？)
原田さんはお酒を呑みに出かけることが少なくなったと聞いた｡
永倉さんや平助さんが口を揃えて付き合いが悪い！と言っていたっけ｡
原田さんがいると女の人が寄ってくるし､なにより1人いないだけでも寂しいんだろうな｡
2人とも絶対に言わないだろうけど｡
原田さんは女の人からとても人気。
島原の女達の話題によく原田さんの名前が出てくる｡
最近は遊びに来てくれないと狙っている女達は残念そうだった｡
原田さんが千鶴の気持ちに気づいているのかはわからない｡
でもあの2人ならきっと幸せになれる｡
その時がきたら心からお祝いしよう｡
貴｢...あっ｣
風が吹き落ち葉が散らばる。
せっかく集めたのに...
貴｢また集めないと｡｣
斎｢俺も手伝おう｡｣
箒を持った斎藤さんが現れた｡
貴｢斎藤さん！いえこれは私がやることでー｣
斎｢咲耶や雪村がいつもやってくれている｡たまには手伝わせてくれぬか？｣
斎藤さんにそう頼まれては拒否なんて出来るわけない｡
貴｢ありがとうございます｡｣
斎｢あぁ｡｣

庭の掃除をする斎藤さんは少し楽しそうだった｡









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作者嬉しくて涙が出ます…(இДஇ )
これからも薄桜鬼〜三番組組長の右腕〜を
よろしくお願いします！

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