任務2 ページ37
客をとる部屋へ向かう｡
宴席とは真逆でしん...とした静けさと暗さ｡
男が待っている部屋へ入り､布団の上で胡座をかいている男に腰を下ろし頭を下げる｡
襖をしめ布団の横へ座ると男の手が伸び頬に触れる｡
顔立ちは整い､がたいが良く､年も30代前と見える男｡
なるほど､普通の女ならきゃーきゃーといい見惚れるのだろう｡
女達の羨ましそうな目線がそれを物語っていた｡
けれど私には不快でしかない｡
この任務を自分から言い出した時こうなる覚悟はしてたけど､それでも...
貴(嫌だな...｡こんな男に触れられるなんて｡)
触れられた手に手を重ね目を見つめる｡
男｢...やはり美しいな｡俺の目に狂いはなかった｡｣
貴｢うちも､こんな素敵な旦那はんに指名してもらえるやなんて｡嬉しいわぁ｡｣
男｢咲衣､こい｡｣
布団に引き倒され覆いかぶさってくる男を見上げる｡
段々と近付いてくる唇が私のそれに触れようとした時ー
崎｢そこまでだ。｣
襖をあけ山崎さんが入ってくる｡
男｢何者だっ？！｣
男の身が離れ目線がずれた瞬間､小太刀を抜き男の首にあてがう｡
男｢咲衣...？お前なにをしている？｣
目を見開き驚きで動きが止まった一瞬を見逃さず男をねじ伏せる｡
男｢間者かっ！言え､どこの奴だ？！金か？！ならばー
貴｢なんのことかわかりんせん｡うちは咲衣､島原の芸妓ですえ｡｣
芝居がかった口調で男の鳩尾に一撃をくらわせ気を奪った｡
貴｢気づくのが遅い､それでも副将か...｡｣(ボソッ
思わず毒ずいてしまう｡
しかし山崎さんには聞こえていなかったようだ｡
それに安心しながら山崎さんの方を向いた｡
崎｢...雨宮君なのだな？｣
貴｢そうですよ｡｣
崎｢見違えるものだな､入った時部屋を間違えたかと思ってしまった｡｣
貴｢良かったです､間違えられずに無事済みました｡｣
崎｢あぁ｡朝方には副将方が来て下さる｡君も着替えてくるといい｡｣
貴｢はい｡後をよろしくお願いします｡｣
崎｢承知した｡｣
その後薩長の者達は土方さん達により捕縛され作戦は無事成功を収めた｡
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シルバーウルフ - 最初から全て読ませてもらいました。凄く面白いです！！！！(o・ω・o)更新再開楽しみにしてます。(*^^*) (2020年8月7日 15時) (
レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ノドカさん» ありがとうございます！どんどん更新できるように頑張ります！応援ありがとうございます！ (2018年1月27日 20時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ノドカ - とても面白いです!更新楽しみにしてます！頑張ってください! (2018年1月27日 19時) (レス) id: 94062155e7 (このIDを非表示/違反報告)
咲耶(プロフ) - ミリアさん» とても嬉しいです！更新を早めにできるように頑張りたいと思います｡今後の作品の参考にさせて頂きますね｡応援ありがとうございます！ (2017年12月3日 0時) (レス) id: 5d27d89fab (このIDを非表示/違反報告)
ミリア - 凄く気に入った作品で続きが楽しみです今後他の作品を作る予定があったら薄桜鬼とコラボかトリップか転生したワールドトリガーの三雲隊か三輪か天羽の姉か妹かアニメKの作品が読んでみたいです説明が下手だったらすみませんこれからも更新頑張って下さいね (2017年12月1日 15時) (レス) id: 9bec705c08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲耶 | 作成日時：2017年9月9日 18時
