82話 ページ38
あの時の寒気に、気を取られているとサクラの前に忍が現れた。
観客ようの席に手を乗っけて、地面を蹴りあげる。
そのまま、片方の忍に回し蹴りをくらわせた。
どうやら、もう片方の忍はカカシが片付けてくれたらしい。
軽くお礼を言って、他の忍の援護に向かう。
そこには、音の忍に囲まれた茶髪の忍がいる。
A「(…後輩！)」
後輩には、何度も怖い体験をさせられたが目の前で忍に殺させる訳にはいかない。
忍の頭を蹴り上げ、着地した勢いを使って残った忍を一回転しクナイで斬った。
顔に付いた返り血を拭い、後輩が無事かを確認する。
後輩「…か、」
A「か？」
何？と問いかけると何でもないと言う。
外傷も見当たらないので、気をつけてと一声かけて他の忍の援護に向かった。
後輩「…。(かっこよすぎますよ先輩〜！)」
・
・
・
A「……。」
結局、その後も斬って、斬って、斬りまくった。
私の他にもカカシ、紅、ガイ等…も沢山の忍を相手にしたらしく皆返り血を浴びている。
ガイ「音だけじゃなく、まさか…砂の上忍どもが入ってこようとはな…！」
カカシ「ま…そりゃそうだろ、こりゃいわゆる戦争だ。」
皆の視線は、物見やぐら…大蛇丸と火影の二人に集まっている。
その時、ブゥゥンと結界が解けた。
暗部はすぐに向かうが、大蛇丸の仲間の忍に中々腕のある奴がいたらしく足止めされてしまっている。
それを見ていたガイが、追うかとカカシに聞くが砂の忍の横にいる暗部に止められた。
カカシ「お前は結局、見てるだけか…カブト…。」
「やっぱりバレてた…。」
暗部はそう言うと、面を外す。
そこから見えたのはカブトの顔だった。
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作者名：エビ猫 | 作成日時：2018年7月9日 19時
