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68話 ページ23
頭にポンと前と同じように手が置かれて、安心感に包まれる。
カカシ「…ま！何かあったら、いつでも来い！」
A「…ぉぅ。」
口から出てきたのは、小さな声。
いつもだったら、お前のトコ何か行くか！とか言い返すんだけどなぁ…。
あんな笑顔で、頭に手を置かれたら言い返す気力なんか無くなってしまう。
カカシ「じゃ！そろそろ俺は行くかねぇ…。」
A「…え。」
カカシ「ん？」
何でもないと言って、顔をそらすがカカシがニヤニヤ笑ってるのは感覚？で分かった。
カカシ「どーしたの？」
A「…ついてく。」
カカシ「ダメ、まだ寝てろ。」
A「じゃあ、お前…残れ！」
カカシ「ん〜…サスケの修行があるからなぁ。」
残れないわと笑うカカシに、今までのお願いは何だったんだと叫びたくなる。
カカシ「修行終わったら戻って来るから、その間コレでも読んでろ。」
そう言って渡されたのは、
“イチャイチャパラダイス”
A「…これを読めと！？」
面白いから、と言って本だけおいっててカカシはサスケの元へ行ってしまった。
試しに、パラパラと読んでいく。
どんどん顔が熱くなる。
A「……だぁ！こんなん読めないわ！！」
本を投げ掛けた手を止め、近くの机に置いて毛布を被った。
＿＿結局、寝かせる為に渡したのかよ。
本を途中で読まなくなるのを想像し、わざと一人だけにする。
寝る以外の選択肢を消すために。
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作者名：エビ猫 | 作成日時：2018年7月9日 19時
