【コノハ】メカクシ団は狂ってしまいました【カゲプロ裏切り】 (ページ10)

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第五十六話『数分前の出来事part2』マリーside ページ10

ヒビヤ「おじさっ…シンタロー!?」

いつもシンタローの事を「おじさん」と呼んでいるヒビヤ君。
今は真剣みたいで初めてシンタローの事を名前で呼んだ。

シンタロー「うッ…いって、…!」

シンタローの口からは血が出ている。

この光景…何処かで見たことが…

マリー「あ…」

私は気付いてしまった。
これって…Aにシンタローがやってたこと…

リノ「ほんっと無様、自分たちがAにやってたこと認めたら!?」

カノ「ちょっと待ってよ!!どういう事!?僕たちはリノちゃんがAに殺されかけたから…!」

リノ「だから嘘だって言ってるじゃん?…全て私が仕組んだの。」

エネ「あなたって人は…最低です!!!!」

リノ「本物の最低な人間はどっち?あなた達でしょう?」

どうして…そんなことを言うの?
ねぇ、嘘だって言ってよ?…リノ。

そしたら…私達、Aに酷い事しちゃった…

キド「ふざけるな!!!!!」

キドがリノの胸ぐら掴む。
リノは再び、目を赤く光らせた。

キド「ぐっ…!」

キドの腕からシンタローの様に血が溢れ出てきた。

そして、カノもセトもリノの能力で傷付けられていった。

マリー「きゃあぁああっ!!!!」
ヒビヤ「うぁっ…」
モモ「マリーちゃんっ!!ヒビヤ君!!」

モモは私とヒビヤ君の手を引っ張り、二階に掛け合上った。

モモ「マリーちゃんはお風呂場に隠れて!」
マリー「嫌ッ!モモと離れたくない!」

モモ「私は大丈夫だから!!!私を信じて!」

ヒビヤ「ぼ、僕はどうすればいいの…!」
モモ「ヒビヤ君は自分の部屋で隠れてて!!!!」

ヒビヤ「わ、分かった…!」

ヒビヤ君は自分の部屋に走って行った。
そして、モモは私をお風呂場に押し込んで違う部屋に行った。

－

リノ「どこにいるのかなー?」

楽しそうな声が段々と近付いてくる。
バクバクと心臓が高鳴る。

彼女に見つかったらどうなるか分からない。

私はただただ、震えていた。
いちお、鍵は閉めてある。

ピッキングなんてされたら終わりだけど…そう簡単にはきっと入れない。

リノ「ここかな?」

マリー「ひっ…!!」

ガチャガチャとお風呂場のドアノブを回すリノ。
どうしようどうしようどうしよう…!!!!

か、鍵閉めてあるから平気だよね…

マリー「大丈夫大丈夫…」

私は呪文のように唱えていた。
その時…

「ドンッッ」

お風呂場のドアが勢いよく開いた。