【コノハ】メカクシ団は狂ってしまいました【カゲプロ裏切り】 (ページ9)

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第五十五話『数分前の出来事part1』マリーside ページ9

私達は知ってしまったの。
リノちゃんの本性を。

それはついさっきの話。

－

Aを連れてコノハとクロハがアジトを出た後。
Aに怯えていたリノちゃん…のはずだった。

だけどね、リノちゃんは突然高笑いを始めた。

リノ「ふふっ…ふははは!!!!」

「「「!!?」」」

みんなは驚きを隠せていない。
私も正直、そうだった。

セト「ど、どうしたんすか…リノさん…っ」

セトが恐る恐る尋ねる。

リノ「あーあ、先輩の事追い出しちゃいましたねぇ?…私の演技に全員騙されちゃって!!ほんっと馬鹿みたい」

キド「は…?」

キドは目を見開き、リノちゃんを見つめた。

モモ「どういう…事、です・・か…?」

リノ「今までのぜーんぶ私の演技!」

エネ「で、でも…Aがリノさんを刺したのは本当なんですよね…っ?」

リノ「は?…そんなことあるわけないじゃない。」
カノ「なっ…!!!?」

私達は段々と顔が青ざめて行った。

リノ「私が先輩にカッターを握らせたの。…それなのにそんなことに気付いたのはコノハだけ。…あんた達最低ね」

シンタロー「てめえっ…!!!!」

シンタローがリノちゃんに殴り掛る。
その瞬間、リノちゃんの目が真っ赤に染まった。

シンタロー「っ!?」

シンタローはその場にバタリと倒れた。
どうなってるの…!?

モモ「お兄ちゃん…!?」

モモがシンタローに寄り添う。

リノ「馬鹿な人…あ、ちなみに今のは私の能力第一弾「目を傷付ける」でーす」

リノちゃんは平然とした態度でそう言った。

モモ「きゃああああ!!!」

モモが叫び声を上げた。
ふと、シンタローの方を見るとお腹から血が溢れ出ていた。