【コノハ】メカクシ団は狂ってしまいました【カゲプロ裏切り】 (ページ36)

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第八十話『高校生組の再開』シンタローside ページ36

『久し振り、みんな』

俺は自分の耳を疑った。
まさか、この声がもう一度聞けるとは思わなかった。

コノハ「此処は…」

俺達の周りは真っ暗で何もない空間だった。
俺達四人以外誰も居ない。

エネ「此処が…」
シンタロー「カゲロウデイズ…」

俺とエネは呆然としていた。

エネ「ていうか私足ある…!?」
シンタロー「お前…貴音じゃん…」

エネは貴音の姿に変えていた。
上はそのまま、青いジャージを着ている。

コノハは黄緑っぽい色のパーカーを着ていた。
姿は遥の時に限りなく近い。

俺達が呆然としているとアヤノが口を開いた。

アヤノ「伸太郎と貴音さんはやっと気付いたみたいだね。」

アヤノの言葉に俺は目を丸くする。
何の事かまったく分からなかった。

アヤノ「Aのこと。」

シンタロー「ああ。…Aは悪くねぇんだろ?…すべてリノが仕掛けた罠。」

俺はハッと我に返る。

アヤノ「やっと分かってくれたんだね。」

エネ「で、でもどうしてアヤノちゃんは知ってるの…?」

アヤノ「全部ここで見てたの。」

俺はその言葉でビクリと肩を震わせた。
なぜなら、「全部」ということは俺がAに対してやってたとこも見られていたということだから。

アヤノ「でもね、貴方達は自ら気付いた。…まだ遅くないよ。」

薊「Aにはクロハがついておる。」

コノハ「あ、薊…!?」

シンタロー「誰だお前…」

突然出てきた女に俺とエネは驚いた。
コノハは一度会っているようだ。

アヤノは知り合いだとでも言うような顔だ。

薊「私はこの世界の主だ。」
アヤノ「薊さんはマリーちゃんの祖母なの。」

エネ「そ、そうだったんだ…」

薊「それより、お前ら…」

シンタロー「何だよ…」

「あの小娘を助けたいのか?」