【コノハ】メカクシ団は狂ってしまいました【カゲプロ裏切り】 (ページ24)

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第七十話『過去の記憶』過去編part４ページ24

「ねぇ、Aちゃんとリノちゃんって～!親戚のおばさんの家で雑用やらさてるんでしょ?ｗｗ」

「えー?そうなのぉ?…可哀想ｗｗ」

「「……」」

あの事故以来、私達の家庭事情は一気に学校中に広まった。

…何故か、みんな無視をしてくる。
仲の良かった友達さえも、巻き込まれたくないのか見て見ぬ振りをするんだ。

所詮、人間はその程度のもの。
面倒な事には誰でも巻き込まれたくないと思う。

顔だけの友達なんて最初から要らない。
必要ない。

私にはリノだけで十分。

「あんた、いっつもAの後ろに隠れてるけどなんなの?」

「一人じゃ何にもできないんだからしょうがないじゃん」

「あは、それもそうねーｗｗｗｗ」

A「ふざけるのも…っ」

リノ「…よ…」

私が怒鳴ろうとした時、今まで私の背に隠れていたリノが口を開いた。

リノ「…そうよ!!!私は一人じゃ何もできないの!!!!!こんな私もう必要ない!!」

A「リノ…!!」

リノは教室から飛び出して行ってしまった。
周りはざわつき始めたが私は周りを無視しリノの後を追い掛けた。

―

A「リノ…ッ!」

リノ「来ないでっ…!!!」

A「っ…」

リノは私の方を振り向こうとせず、俯き怒鳴った。
私は肩を震わせた。

リノ「Aだって…私の事どうでもいいって思ってるんでしょ!?」

A「そんなこと思ってない!!!リノは大事な親友で…っ」

リノ「煩い!!もう…戯言なんて聞きたくない!!!」

A「戯言だなんて…っ」

リノ「もういい…さようなら、A…」

A「嫌だ…やめて…逝かないで!!!」

リノはつー、と一筋に涙を頬に伝わせ道路に出た。

私は手を伸ばしたけど届かなく、勢いよく身体ごと道路に放り出された。

そして……

リノと一緒にトラックに轢かれた。