第４０話 ページ42
「おーい、ざあーいぜえーんくーん！！」
白石の助言を聞いて、忍足は財前を探していた。
すると、校門に財前らしき人がいるのが見えた。
「あ！いたいた……」
相手は門に隠れて見えないが、誰かと話しているようだった。
あれ、そーいえばなんであいつ校門にいるんやろ……？
「おーい！！」
大きく手を振りながら、財前の元へ駆け出す。
財前は一瞬ぎょっとしたが、すぐにいつもの冷徹顔に戻った。
「どうしたんすか？」
「いやー、財前に聞きたい事があってな。」
ふーん、と財前は呟くと、チラリと横を見た。
……もちろん空間だが。
「但馬雄平って知っとるか？」
「あぁ、知ってますわ。あのー……」
財前は手をポンと叩くと、言った。
「夜風の兄貴ッスよね。」
「え？」
夜風の……兄貴？
幼馴染じゃないの？オサナナジミジャナイノ？
そんな忍足の疑問もつゆ知らず、財前は続けた。
「たしか、母親が再婚した時の苗字が夜風だとか。再婚する前の苗字が『但馬』なんすわ。えらい年の離れた兄貴がいて……夜風が小学生の時大学生とかの……そいつの名前が『雄平』だったような。」
ちょっと待って。ちょっとマテ茶。
そしたら俺Aのお兄ちゃんに、『親友なんやろ』とかちょっと決めた感じでいっとったで！？
はっず！俺はっず！
……あれ？
じゃ、なんでAは自分の兄貴の事『幼馴染』とか言ったんやろ。
『えらい年の離れた』？
――アンタに負けて、死にましたよ。
Aが小学生の時なら、俺も小学生か中学１年の話だ。
そんなに年が離れとるんや。大会とかではまず当たらない。
え、まってまって。
えらい複雑なんですけどぉおおおお！？
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真琴 - 紗絢さん» 読んでくださりありがとうございます！！更新頑張ります！(v^∀°) (2015年4月8日 21時) (
レス) id: 86ff961fd7 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢 - めちゃ×2面白いですね！続きが気になります！更新頑張ってください( ^ω^ ) (2015年4月7日 19時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 x他1人 | 作成日時：2015年4月4日 21時
