第３０話 ページ32
グランドに、人影が見え、忍足は、思わず足を止める。
その人影は、どうやらクラウチングスタートの、ポーズをしているようだった。
陸上部の部室から、顧問の先生が、声を張り上げる。
「夜風ぇ！！風邪ひく前に、こっち来ォい！！」
部室には、ほかの部員も雨宿り、しているようだった。
そんな声に、夜風も声を張り上げた。
「一回でいいんです！走らせてください！！」
言葉通り、夜風は雨の中走り出す。
――きれいなフォームや。
まるで、雨を切り裂くような走り。前だけを見ている。
足が、ばねの様に、地面を蹴っていく。
１００ｍ走り終わると、夜風は、部室に向かった。
部室からは、きゃーAびっしょりやん！などと、声が聞こえた。
そして、解散！！と言う、顧問の声と共に、ぞろぞろと部室から人が、出てきた。
「うひゃー！！チャリまでダッシュや、ダッシュ！！」
「野郎ども、走れーい！！」
大勢の人間が、忍足の横を、走り去っていく。
そんな中、一人、傘を差しながら歩いてくる、人間がいた。
その人間は、忍足の前で、ピタリと足を止める。
「忍足先輩、すごい濡れてますよ。」
そう言って、腕を伸ばし、傘の中に忍足をいれた。
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真琴 - 紗絢さん» 読んでくださりありがとうございます！！更新頑張ります！(v^∀°) (2015年4月8日 21時) (
レス) id: 86ff961fd7 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢 - めちゃ×2面白いですね！続きが気になります！更新頑張ってください( ^ω^ ) (2015年4月7日 19時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 x他1人 | 作成日時：2015年4月4日 21時
