第２０話 ページ21
ある日
財前は、またあの中庭に昼休み行った。
また、『天気がいいから』と、白石が昼休み集合をかけたのだ。
今度は、部活の予定の紙を、配るらしい。
「先輩、はやッッ」
先輩――忍足謙也は、中庭に財前より早く来ていた。
おそらく、誰にも負けたくなかったのだろう。
「浪速のスピードスターは、行動も早いんやでッ！！」
自分論を展開する、忍足をそのままにし、財前は、中庭の歴史のある桜の木を見た。
桜の木は、もう、きれいな花の面影はなく緑があおあおしく、あった。
桜の木の下には、落ち葉が積まれていた。
財前は、桜の木に近づいていく。
「どないしたん？財前？」
「なんか、いるかなーって」
「は？」
そして財前は、その桜の木を、回し蹴りしたのだった。
「エェ！？財前、そんな由緒ある木を蹴るなんて……！！罰当たるで！！」
「考え古いっすわ。でも、俺よりもっと罰当たりがいるんで……ホラ」
すると、木の下からサッと、財前はどいた。
すると、ガサガサ……と音がする。
――鳥でもいるんか？
忍足は、その異様に大きいガサガサ、という音を、鳥だと思った。
だが、実際には鳥ではなく……。
「わあぁぁぁああああ！？！？！？」
夜風A、という名の地上生物が、落ちてきていた音だったのだ。
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真琴 - 紗絢さん» 読んでくださりありがとうございます！！更新頑張ります！(v^∀°) (2015年4月8日 21時) (
レス) id: 86ff961fd7 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢 - めちゃ×2面白いですね！続きが気になります！更新頑張ってください( ^ω^ ) (2015年4月7日 19時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 x他1人 | 作成日時：2015年4月4日 21時
