第１６話 ページ17
テストを拾ってしまった少年は、テストの持ち主が困っているかもしれないと、思い、とりあえずは、とても信用している彼に話をしてみた。
「さっき、テストひろーたん、これ落としたらアカンやつやろ。せやから、持ってた人に渡してやろー思うて。どーしたらええと思う？」
「へぇーテスト。ちょっと見せてみい。」
彼は、少年からテストをもらうと、その点数に驚いた。そして、その点数を取った張本人を彼は知っていた。
「ほーどれどれ……ぶッ！！さ、三点！？……って、これ夜風さんのやんッ！！！！」
夜風のテストは、それはそれは悲惨なものだった。１年の国語の復習ということは、すぐにわかったのだけれども、さすがの１年生でも、こんな点数はださないじゃないかと、思うくらい、悲惨な答えだった。
歴史的仮名遣いとは、どういう意味か。という問題に対し、夜風の答えは、『猿人が使っていた仮名遣い』と答えている。
いや、さかのぼりすぎやろ！？というか、アフリカで最初発見された、猿人がなんで日本語を使っているってことにしとるん！？
それだけではない。『蛇足』は何と読むか、という問題に対し、夜風は『へびのあしとも読む』と答えている。
なんやねん！！！『へびのあしとも読む』って！？『とも読む』いらへんやろ！！
「アカン……アカンわこれは……」
「どないしたん？白石ー？」
「金ちゃん！！さすがにこれはアカンで！！」
気づけば彼は――いや、白石は、グラウンドに向かって、走っていた。
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真琴 - 紗絢さん» 読んでくださりありがとうございます！！更新頑張ります！(v^∀°) (2015年4月8日 21時) (
レス) id: 86ff961fd7 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢 - めちゃ×2面白いですね！続きが気になります！更新頑張ってください( ^ω^ ) (2015年4月7日 19時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 x他1人 | 作成日時：2015年4月4日 21時
