第１５話 ページ16
その日、彼女の中はブラックだった。いやドス黒かった。
なぜか。それはテストで一桁を出したからである。
彼女は基本的ほとんどの教科が苦手だが、自分が「苦手」と思っているだけで、英語以外は平均点ギリギリ上である。
だが、彼女は今日比較的「好き」で「得意」の国語で一桁をとったのだ。
「なんやねん……なんで一年の復習で一桁……」
しかも1年の復習でだ。
それは、午後の部活にも支障をもたらした。
「つぎぃー夜風ぇー」
クラウチングスタートのポーズをやると、頭がテストの事考えているせいで、バランスが三角どころか、平行四辺形になっている。
ヤバい……と部長が呟く。
「夜風ッ頭からパァーと、ほーりだすんやっ悩み事ッ」
「……はぁ」
現在、Aの練習は中止になり、部長が相談にのっている。
エースのAが練習に集中できていなかったら、大会とかにも影響がでるかもしれないからだ。
「……で、……だったんです……」
「そーやったんか……。」
すると、この部長、満面の笑みで信愛なる後輩にアドバイスを言った。
「だーいじょーぶ！！うちは全部一桁やったから！！」
こんな先輩に相談してよかったのだろうか……とAは心配になる。というか、自分の相談にのってもらうより、部長の相談にのったほうが良かったのでは、と頭で考えた。
一方その頃
「なんやこれ……？」
少年は部活に行く途中、道端に紙が落ちていることに気が付いた。
好奇心が紙を拾え、と言ってくる。少年は好奇心に負け、紙を拾った。
……そう、３点と書かれた夜風Aのテストを。
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真琴 - 紗絢さん» 読んでくださりありがとうございます！！更新頑張ります！(v^∀°) (2015年4月8日 21時) (
レス) id: 86ff961fd7 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢 - めちゃ×2面白いですね！続きが気になります！更新頑張ってください( ^ω^ ) (2015年4月7日 19時) (レス) id: a438011908 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真琴 x他1人 | 作成日時：2015年4月4日 21時
