私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ33)

今日:16 hit、昨日:51 hit、合計:115,154 hit

2月21日ページ33

私「わーたーるくんっ」

名前を呼ぶと水色の髪を揺らして振り返るのは私の彼氏、渉先輩。

渉「おやおや、どうしたんです？貴方の日々樹渉です⭐」

私「今日なんの日か知ってる？」

渉「毎日が驚きに満ち満ち溢れた特別な日だと思いますがね…
あぁ、そんな顔をしないでください、私の誕生日でしたね♪」

私「そうだよ！おめでとう、渉先輩！」

渉「amazing！これは嬉しいですね。
貴方が前から準備していてくれたことは知らなかったことにしておきます♪」

私「え…知ってたんですか？」

渉「知りませんよ！どうして悲しい顔をなさってるんです。
笑いましょう、A！」

私「そういえば、私渉先輩のことよく知ってないなーって」

渉「私はAのことよく知ってますがね」

私「なのにだよ…まだ渉先輩のことがよく分からない。
本当の先輩は何なの？仮面の下の素顔を見せてくれたことある？」

渉「私は常に演じながら生きていますから。生まれた時から私は役者なのですよ！」

私「演じてない渉先輩は、どんなひとなの？」

渉「？それはもう私じゃありませんねぇ。だから、Aのいつも見ている
掴み所のない変態仮面が私の真の姿だと思っていただければいいのですよ」

私「…ふに落ちません」

いつもなにか演じてるなんて…ねぇ？
というか変態仮面とは思っていませんけど。

渉「では今の私がこうして笑っているのも本心ではないかもしれませんね」

私「えっ？」

どういうこと？

渉「そもそも貴方の恋人という事自体、演技だとしたら…？」

とんでもないことを口にしながらも、渉先輩は笑みを浮かべている。
なんで？なんでそんなこと言うの？

私「…嫌です」

渉「…」

渉先輩がポカンとする。
あれ？変なこと言った？

渉「嫌ですねぇ、心配そうな顔をしているAが可愛くて
ついからかってしまっただけですよ」

私「でも…」

渉「まさか泣きそうになるとは…私が悪かったです。ほら、おいで」

渉先輩にぎゅっと抱きしめられる。

渉「確かに私は役者ですが…演技は全て心を殺している訳ではありません。
貴方とこの舞台で、愛の人生を謳歌できることは私にとって何よりの幸せです」

私「…そうですか。私はずーっと恋人役？」

渉「もちろんじゃないですか⭐大好きですよ～♪」

私「苦しいよ～…
ありがとう、渉先輩。お誕生日おめでとう！」

どんな終わり方やねん(-_-;)