私得な短編集[あんスタ]リクエスト募集中！！！ (ページ10)

今日:28 hit、昨日:10 hit、合計:115,394 hit

朱桜司. 愛しくて可愛い人ページ10

司「お、お姉様～っ！！」

私「な、司くん、どうしたの！？」

司「と、とりあえずここはかなりdangerousです！逃げましょう！」

危機感を滲ませながら喚く司くん。

私「え？今なんて、デンなんて？」

司「いいですからもうっ…て、Aさん、後ろ！」

私「後ろ！？見えない…」

司「背中に大きな虫がついているんです」

私「えっ！？やだ、どうしよう！」

いっきにパニックになる私。

司「落ち着いて…！」

パシッ

おいおい司くん、何をしれっと手を握っているのだろうか。

司「お姉様による悪い虫は私が許しません…！」

怖い怖い顔が怖い。

司「っ、あぁ、お姉様の綺麗な髪にっ…！」

そう言って手を伸ばしてくる司くん。

と、耳元で羽音が聞こえ…

虫は退散したようだ。

司「ふぅ、よかったです…。
　でもお姉様の髪に虫がくっついてしまいましたね」

そう言って私の髪をとくように撫でる。

司くんに変なつもりはないのだろうが、ドキッとしてしまう。

司「いや、でもお姉様の可愛いらしいお顔には入らなくてよかったです」

そんなことを言いながら頬にそっと触れてくる。

愛おしそうな目に見つめられて…

私「っぁぁ、やめて！！」

手を跳ね除けてしまった。

私「あ、ごめんなさい…」

司くんは呆然としていたが、自分のしたことに気づいたのか顔を赤くした。

司「わ、私こそ、申し訳ないことをしました！」

慌てふためて逃げていく司くんの背中を
私はどこかくすぐったい気持ちで見ていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

司(Aさんのほっぺ、柔らかかったな…)」