モンスターなんて大っ嫌いだ

9.異変 ページ11

アテンション
シリアス…？っていうんですかね
そんな感じです
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目が覚めるとあたりが真っ暗闇に包まれていた

下を見るとうっすらと自分の姿が見えた、多分水があるのだろう

どこだここは…たしか俺純粋骨の家にいたはず…

歩こうとすると地面と思われるところからなにやら黒く、ただ黒い何かが足に絡みついて動くことを許さない

その絡みついたものを退かそう身をかがめて腕を動かそうとする

するとたちまちﾋﾟﾝｯと音がなると同時に体が動かなくなる

今度は重力が下へいきﾊﾟｼｬﾝｯと水の音を立てて後ろから倒れる

驚くことに痛みを感じなかった

足に絡みついていたのと同様、地面から黒いなにかが出てきた

次の瞬間、まるで俺を地面に埋めようとするかのように絡めつき下へと徐々に沈ませていった

『ｯ！？やめろ！何が目的だ！離せこのｯ…！』

勿論俺は抵抗をした

それでも黒いなにかはびくともしたい

ﾎﾞﾄﾝｯと音がしてハッとする

どうやら引きずり込まれ沈まされたようだ

周りには黒い水しかなかった

しかし、水にしては呼吸ができるのが不自然だ

どんどんと沈んでいく体

すると奥から黒い手が何本も現れて俺の体を包み込み、奥へと連れて行く

引きずり込まれるのと同時に段々と意識と感覚が朦朧としていく

あぁ…もう駄目なんだなオシマイなんだ

もう何もかも諦めた

そう諦めかけていた時だった

目の前に一筋の光が見えた

その光は絶えず輝いており吸い込まれそうな気がした

僕は手を伸ばす

光に向けて手を伸ばす

だが手を伸ばしたって無意味

僕には"彼奴"がいる

"彼奴"がいる限り何をしようと無に終わる

今までだってそうだった

何をしても彼奴の思うがままに動く、僕はただの人形だ

すべてを諦めて目を閉じようとした

✻ 君はまだこっちに来ちゃ駄目だ、諦めるな ✻

俺とか同じ声がした

その声は耳元でした

誰かを確認したいがもうそんな気力など無い

目を完全に閉じる寸前に見えたのは俺と似た血だらけな誰かだった
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次回、最悪な目覚め
感じが違いましたので一部修整しました

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