身長が低くても！！マフィアでも！！愛すべし！！！！2【中原中也】

推し47 ページ14

慌ただしく動き回る黒服たち



視界のなかには黒蜥蜴と中也ちゃん



「すぐに己の持ち場につけ！！」



中也ちゃんが大声で周りに指示を出す



「ごめん、遅れた」

「おっせぇよ」

「会いたかった？？」

「ほざけ」



中也ちゃんは乱暴に私の頭を２，３回わしわしとなでる





頭なでなでとか照れちゃう



中也ちゃんの手が離れた、くるりと身をひるがえしてみんなの方を向く




「Ｑの呪いが発動する…規模はヨコハマ市民の約２０％は呪いの受信者になると考えられる！


住民はいかなる理由があっても殺してはならない！！拘束し、安全を我々が守る！！


そして、もし人虎を見つけた場合は全力で護衛し、援助しろ！！」



ざわざわとどよめきが起こる中、広津さんが淡々と言った


「人虎を保護する理由を聞いても？」

「人虎はＱのぬいぐるみをもっている…呪いの根源はぬいぐるみ本体だ、つまり彼にはそのぬいぐるみを太宰さんに届ける義務と責任がある


呪いを止める方法はそれしかない」




広津さんの目を見てそういうと、彼は「分かりました」と深くうなずいた




次の瞬間




ドッゴォォオオン！！！！




すさまじい爆音が背後から聞こえてくる




「呪いが発動した…持ち場につけ！！」



「交通網を死守しろ！！！このままだとうちが商売する場所まで灰になっちまう！！！死ぬ気で守れ！！！！」


広津さんは”落椿”で、黒服たちは働きアリのように走り回り、みっちーくんと銀ちゃんは住民を守る




「チッ…数が多いなぁ…」



―――間憂の扉”黒死箱”―――




ぱちんと指を鳴らすと受信者たちはたちまち黒い立方体の小箱に詰められる



「身動き取れないだろうから…おとなしくしててね」


黒死箱は敵を閉じ込めるのに適している、加えて頑丈なのでよほどの力を内部や外部から与えないと壊れない




いやぁ〜それにしても、

指示だしてる中也ちゃんカッコよくね？？




一生ついていきます兄貴ぃいい！！！


「おい！A！！」

「なんでしょう兄貴！！」

「誰が兄貴だ！！！！このままじゃキリがねぇ…！人虎はまだか！！」

「私の記憶では、もう白鯨から飛び降りてる！！」

「はぁ！？死ぬだろ！！」

「虎がいる！！絶対に死なない！！！」




受信者のうめき声に悲鳴、爆発の轟音などで絶え絶えにしか聞こえないが、大声で喋る私達





「ったく！！今日帰ったら肉が食べてぇ！！」

「久しぶりだね！！いいよ！作ってあげる！！！！」

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