貴方の傷に寄り添う

STORY78 ページ35

2階にあがり雛実ちゃんに世界史を教えている。




雛実「ねぇ、お姉ちゃん、これってどういう意味？」
貴女「え？...あー、これはねソクラテスって人が言った言葉で無知は罪って事。」


雛実「むち...？あの叩く縄みたいなの？」


貴女「違う違う。分かりやすく言うとね、何も知らない事は罪だって事。」


雛実「じゃあ雛実とか万丈さん達は罪なの？」

少し悲しそうな顔をする彼女をみて心が痛かった。


貴女「うーん...例えばさ人間は喰種の事人を食べる生き物ぐらいしか知らないじゃん。私も前迄はそう思ってたんだ。...でも雛実ちゃんや、万丈さん、董香ちゃん、先輩、店長みたいな人と出会って思ったんだ。喰種も人間もなんら変わらないなって、喰種にだって感情はある、嬉しいと感じたり悲しいと感じたりするのは人間と一緒だって。何も知らないのに勝手に決めつけたり知ろうとしない事は駄目だってこと」

雛実「...」

貴女「雛実ちゃんは確かに学校行ってないから知らない事多いかもしれないけど、こうやって勉強して学ぼうとしたり、万丈さん達だって誰かの為に何かしようとしてるじゃん。だから大丈夫。」

雛実「...うん！」







...




雛実「ｽｩ...ｽｩ」

雛実ちゃんは勉強で疲れて眠ってしまった。

私は雛実ちゃんに毛布をかける。



貴女「こんな私より小さい子が頑張ってるんだから、私も頑張らないと。」


私は自室に戻り、宿題と勉強をした。




次の日




in高校




「Aー！！」

貴女「あ、ナナミ！」

今日も午前授業で終わりナナミと一緒に帰る。

「Aー、進路どうすんの？」

「うーん、私は大学かな…大学の方が遊べるし。...やっぱり上井にしようかな...。」


「えー！！上井！？あそこ普通に偏差値高いじゃん！すごーい！！私もそうしようかなぁー？」

貴女「また大学もナナミと一緒ー？マジかー」

「ちょっとー！それどういう意味よー！」









「あ、じゃあ私このあとバイトだから！じゃあね！」

貴女「うん！また明日！」

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