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「いつも…いつも……
いつも私だけ置いてけぼり…
私の事なんだと思ってんのよ…！！」
『…！！』
新一からの返事は無い。
でも何となく彼の今の表情は想像出来る。
新一はいつも蘭の傍に居るのに、
蘭の傍には新一が居ない……
この状況を理解している私にとっては、今の2人の関係性と、そしてこの会話がとてつもなく辛い。
私の表情を窺った園子も、心配そうに私たちの様子を見つめている。
「私は……
私は好きだよ…新一……」
『……！！』
一瞬私の思考回路が停止した。
《俺……》
新一からやっと返事が来た…と、
ヘッドセットに耳を傾けた時。
埠頭近くで、ある光景が目に入った。
「……明かり、」
それは蘭の目にも届いたようで、
新一の言葉の合間に小さくつぶやいた。
《…え？》
「明かりが見える…」
『赤い光が帯みたいに動いて…
……あ。』
《何！？》
この時、やっと理解した。
繋がった。
快斗が飛び降りた理由はこれだったのだ。
あれはパトカーの光…
快斗がおびき寄せてくれているのだ。
次々と赤い光が埠頭に集まってくる。
《A、着陸体勢に入るぞ！！》
『了解！』
《お前はもう気付いているだろうが…
恐らくその光はキッドが引き連れて来たパトカーだ》
パトカーを引き連れてくるなんて、さすが快斗だ。
大怪盗の肩書きを裏切らない。
「じゃあ、キッドが飛び降りたわけって…
パトカーの光で滑走路を作るためよ！！」
「さすが私のキッド様♡
そうだと思ったのよ！！」
よかった、蘭の表情が明るくなった。
顔色も戻ってきたみたいだし……
《A、もう一度左に旋回だ！！》
『分かった！』
ぐるりと旋回して……
大丈夫、大丈夫……帰ったらアイスが待ってるんだ。
大きく深呼吸する。
《いいか、A…いよいよ着陸だ。
今の高度と速度は？》
『高度700フィート、140ノット』
《よし、そのまま3度の降下率を保つんだ》
『了解！』
心に余裕は出来たものの、
やはり恐怖や不安は付き纏うものだ。
冷や汗も流れてくる。
《園子！》
「ヒャッ！？」
《ギアレバーを降ろして、フラップレバーを引け！》
「ギアレバー？フラップ？」
……あともう少し…。
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缶コーヒー(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！！！嬉しいお言葉……光栄ですﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡暖かいお言葉を励みに、更新頑張ります！！！！ヽ(；▽；)ノ (2020年7月12日 23時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 長々とごめんなさい (2020年7月12日 22時) (レス) id: bc8dc475f2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - このシリーズよく読ませていただいています。自信を持って更新してください。きっとこの作品を見ている人は多少更新が遅れても更新さえしてくださればずっと読んでくださるいい読者の方が多いと思いますから。 (2020年7月12日 22時) (レス) id: bc8dc475f2 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 向日葵@sunflowerさん» コメントありがとうございます！！！応援して頂き光栄です……ヽ(；▽；)ノこれからも頑張りますね！！！！ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年6月27日 13時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ↑ここなっつ↓さん» ギュンギュン！！（笑）私もギュンギュン目指しますね！！？(謎) コメントありがとうございます！！！今後もご期待に添えるよう頑張りますっっっ！！！(o´艸`) (2020年6月27日 13時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2020年6月27日 2時
