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「すぐ戻るけど無線が復活するかもしれないから、
ヘッドセット付けててね！！」
そう言うと走って行ってしまった新一。
『……！』
その言葉で理解した。
なんでこのタイミングでトイレに、
そして無線が復活する様子もみられないのに何故わざわざヘッドセットを付けていないといけないのか。
彼はきっと無線を使って、
何かをしようとしているに違いない。
私は指示された通り、
ヘッドセットを付けて操縦桿を強く握る。
「ったくこの大変な時にトイレだなんて…
これだからガキんちょは…」
園子も私と同じタイミングでヘッドセットを装着。
……と、その時だった。
＿＿＿ﾋﾟｰｰｰ…
『…！』
「！？」
ヘッドセットから変な機械音が聞こえてきた。
「も、もしもし！？
もしもし！！」
園子がマイクに向かって声を発したと同時に、
無線機から聞こえてきたその声は……
《蘭…聞こえるか？蘭……》
『……！』
私は咄嗟にヘッドセットを取り外し、
蘭へと手渡した。
『蘭、耳に当ててみて！』
「…？？」
蘭が恐る恐るヘッドセットを装着すると、
彼の声が聞こえてきたのか目を見開いた。
「…新一？」
新一の声は聞こえないけど、
蘭の様子で直ぐに分かる。
今きっと、新一が蘭を励ましている。
「……」
『…蘭？』
だけどずっと無言のままの蘭。
少し心配になって、声をかけてみたけど返事がない。
振り向けないから私も更に不安になっていく。
「…蘭…返事しなよ…」
それからしばらくした後、園子が蘭に小声で伝えた。
「…何よ…カッコイイこと言っちゃって…
分かってるの？
Aの両腕には乗客もみんなの命がかかってるのよ！？いい加減なこと言わないでよ…！」
『！？』
一体、何が…？
園子に目を向けると、心配そうな表情を浮かべて私の真後ろにいる蘭の事をじっと見つめている。
「…A、これ…」
『！？い、いいの？』
「私が聞いていてもアレだし…
こんな時はアンタじゃなきゃ、ね？」
私じゃなきゃって…思わず笑ってしまったけど、
ヘッドセットを装着すると蘭と新一の今の状況がよく伝わってくる。
「大事な時にいつも居なくて、
電話ばっかりじゃない！
たまに帰って来たってすぐにまたいなくなっちゃうし…」
『……、』
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缶コーヒー(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！！！嬉しいお言葉……光栄ですﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡暖かいお言葉を励みに、更新頑張ります！！！！ヽ(；▽；)ノ (2020年7月12日 23時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 長々とごめんなさい (2020年7月12日 22時) (レス) id: bc8dc475f2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - このシリーズよく読ませていただいています。自信を持って更新してください。きっとこの作品を見ている人は多少更新が遅れても更新さえしてくださればずっと読んでくださるいい読者の方が多いと思いますから。 (2020年7月12日 22時) (レス) id: bc8dc475f2 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 向日葵@sunflowerさん» コメントありがとうございます！！！応援して頂き光栄です……ヽ(；▽；)ノこれからも頑張りますね！！！！ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年6月27日 13時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ↑ここなっつ↓さん» ギュンギュン！！（笑）私もギュンギュン目指しますね！！？(謎) コメントありがとうございます！！！今後もご期待に添えるよう頑張りますっっっ！！！(o´艸`) (2020年6月27日 13時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2020年6月27日 2時
