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園子の言葉に首を傾げていると、
蘭がプッ、と吹き出した。
「それを言うなら “文殊の知恵” でしょ？」
「そうだっけ？」
『あ！！それだ！！』
「えー、Aも忘れてたの？」
くすくすとおかしそうに笑いだした蘭。
それを見てほっとした。
新一も、そんな蘭を見て
どこか安心したように微笑んだ。
「とにかく、
埠頭の周りを旋回して様子を見てみよう」
『分かった』
……飛び降りて行ってしまった彼は今、
どうしているのだろう。
どんな策が見つかったのかだけでも、
教えて欲しかった……なんて。
『……バカヤロウ………』
「……」
そう小さく呟いたとき、少し視線を感じて振り向くと
バチリ、と新一と目が合った。
『…な、何？』
「…何でもねーよ、」
『……？』
ふいっ、とそっぽを向く彼に
私は首を傾げるのであった。
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それから旋回して、しばらく飛び進めたとき。
「園子姉ちゃん、どんな感じ？」
「全然ダメ…
ところどころにライトはあるけど、ほとんど真っ暗でよく見えない…」
「クソッ…」
よく見えない、か……
このままどうする？
こんな風に飛び続けて、
いつか燃料切れになって…それで…
『……っ』
急に怖くなった。
人の命を預かる重み。
これが私だけならどうだっていい
でも、この飛行機には私以外の人が居て、
そしてその中には私の大事な人達もいて…
「大丈夫？Aお姉さん…」
「どうしたの？A…」
『…あ、いや…ううん、大丈夫』
「…」
……いや、全然だいじょばない！！！
私の手、さっき以上に震えてるし
更に不安に襲われてる。
「蘭姉ちゃんも、大丈夫…？」
『…！蘭、大丈夫？』
いけない。
操縦してる私がしっかりしていないと、
蘭達まで不安にさせてしまう。
「蘭？どうしたの…？」
「分からない…何だか急に体が…」
園子の問いかけに、力なく答えた蘭。
新一に目を向けると、彼は少し片手を上げてアイコンタクトをかわしてきた。
まるで、“すまん” …なんて言ってるかの様に。
「…園子姉ちゃん、ちょっと替わって！
ボク、トイレ言ってくる！」
「トイレ！？」
一体、どうしたってんだ。
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缶コーヒー(プロフ) - シオンさん» コメントありがとうございます！！！嬉しいお言葉……光栄ですﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡暖かいお言葉を励みに、更新頑張ります！！！！ヽ(；▽；)ノ (2020年7月12日 23時) (
レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 長々とごめんなさい (2020年7月12日 22時) (レス) id: bc8dc475f2 (このIDを非表示/違反報告)
シオン - このシリーズよく読ませていただいています。自信を持って更新してください。きっとこの作品を見ている人は多少更新が遅れても更新さえしてくださればずっと読んでくださるいい読者の方が多いと思いますから。 (2020年7月12日 22時) (レス) id: bc8dc475f2 (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - 向日葵@sunflowerさん» コメントありがとうございます！！！応援して頂き光栄です……ヽ(；▽；)ノこれからも頑張りますね！！！！ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年6月27日 13時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
缶コーヒー(プロフ) - ↑ここなっつ↓さん» ギュンギュン！！（笑）私もギュンギュン目指しますね！！？(謎) コメントありがとうございます！！！今後もご期待に添えるよう頑張りますっっっ！！！(o´艸`) (2020年6月27日 13時) (レス) id: f4edea90ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：缶コーヒー | 作成日時：2020年6月27日 2時
