怪盗たちの恋愛事情。８【黒羽快斗 / 業火の向日葵】

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ガツンと言ってやろうかと口を開いた時、



「ちょっとアンタ！！
キッド様を殺人鬼なんかと一緒にしないで！」


『！』



園子が代わりに怒鳴ってくれた。



「…目を覚ませ！
オマエらもヤツに殺されかけたんだぞ！」



「…ッ！」



園子が悔しそうに目を伏せる。


本当にキッドの仕業じゃないのに、
本当の事を言ってしまいたい

けど出来ない…

それがとても悔しい




『じゃあ逆になんでキッドだって言い切れるの？
彼は人を殺したなんて記録は無いよね』



「…やけにヤツを庇うんだな

お前も工藤新一が消えた後、同じタイミングで姿を消したが…お前ら2人こそ怪しいんじゃないか？」




『話の趣旨がズレてるよ

それにさっき通話履歴であったように新一はシロだ。
彼と一緒に行動してた私もシロ

…ね？コナンくん』




“頷け” オーラ全開で新一を睨めつけると、引き攣った笑みで「うん！！」と全力で頷いてくれた。



「それにボク、さっき新一兄ちゃんと話した時Aお姉さんの声も聞いたんだ！」



「……」


『……ふん！』



プイッ！！と、思いっきり顔を逸らしてやった。


新一には借りが出来たな…
あとでジュース奢ってやろう。()





「キッドが飛行機を墜落させるような事をするなんて認めたくは無いんだがなぁー…」



さすが中森警部だ。そこらのチャーリー警部とか言うやつなんかよりもさすがである。(失礼)




すると、奥で検査をしていた東幸二さんがこちらへと近づいてきた。

…検査が終わったのかな？




「お待たせしました
大量の煙を浴びて汚れてはいましたが修復する必要はありません。」


「おぉー、そうか！これで首の皮一枚繋がったわ…」



『…！』




キッドがあの爆発の中ひまわりを守ってくれたからだ。彼がいなかったら今頃ひまわりはバラバラだ




「お主らもご苦労じゃった」




次郎吉おじさんの視線は圭子さんに移り、
私もつられて彼女に目を遣る。



『…、』



すると目に入ったのは
圭子さんに抱き着くなつみさん。


爆発させたのアンタだろ？

…なんて言えもせず、
私は悔しさに唇を噛み締めるだけ。





「それにしても早く見つけてくれてよかったわ…

あのまま炎天下の中放置されていたら、紫外線と熱でタダでは済まなかったでしょうからね」



「でかしたぞコワッパ！！
それでこそキッドキラーじゃ！！」




「あははー…」


『はっはっは…』



苦笑いを浮かべる私たちであった。((





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