愛すべき、松野一松｡［2］ (ページ20)

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テストページ20

お泊まりからはや一週間。
定期テストが近いです。

おそ松「A～！勉強教えて♡」

ウインクしながら私の手を握るおそ松くん。

トド松くんほどはあざとくないが、さすが六つ子、とても可愛いお願いの仕方である。

続けてカラ松くんとトド松くんも来た。

カラ松「ﾌｯ…頼んだぞ一松girl…」

トド松「うっわほんとイタイよねぇ！ Aちゃん、僕も頼んでもいいかな…？」

聞くところによると、おそ松くんとカラ松くんとトド松くんは成績があまり芳しくないらしい。

チョロ松「おそ松兄さんはお願いするだけして実際には勉強なんて全然しないよね」

辛辣なチョロ松くん。でも彼が言ったことは的を射ている、となぜだか確信できた。

A「今までのテスト持って来てみ」

私がそう言うと3人は今までのテストをズラリと並べる。
おそ松くんのは案の定ぐしゃっとしていた。カラ松くんのは綺麗。トド松くんのは点数のところだけ折り曲げられている。

A「おそ松くんは勉強しないからなんだろうけど、それにしてもふざけた答えを書きすぎだよね！半円の面積の答えが八木先生の胸のサイズくらいとかほんと最低!!」

おそ松「解答欄は空欄にしちゃだめ、とにかく埋めとけって言うじゃん～」

A「カラ松くんは理数系は得意じゃないっぽいね…え、これ答え合って…ないな!! 何で抜き出しなのに自分の口調に変えてるの!!? それ直せば国語の点数超高いのに！」

カラ松「ﾌｯ…つい、な…」

A「トド松くんはギリギリ平均下回ってるんだね…スマホやめて、もう少し勉強すれば全然いけるよ！」

トド松「やっぱり～？」

A「わかってるならやってくれ」

大変そうだなぁ……。