検索窓
今日:30 hit、昨日:37 hit、合計:3,318 hit

-02 ページ48

「ワシはお主のじじいじゃ。
好きに呼んでよい」

『っうぅ・・・・っ・・
おじい、ちゃ、んっ・・・・・・っ』




ぽんぽんと頭に手を置かれ、私はおじいちゃんの足に顔を押し付けて泣いた。


途中、優しくて抱き締めてくれた。

それから泣き止むまでずっと背中をさすってくれた。



今は一杯、甘えてもいいよね・・・。






一杯泣いた後は驚くほどスッキリしていた。
“溜め込むでない”とおじいちゃんに言われてしまった。

そんなに溜め込んでるつもりは無かったんだけど・・・。無意識にそうなってるみたい。

元気になった私はおじいちゃんの許可をもらって、火影邸にある演習場へと駆け込んだ。



泣いている暇はないんだ。


私は、強くならなきゃいけない。


全部守りたいから。




.




あれから数日が経過し、パパが迎えに来た。

ずっと見ていなかったその姿はとても懐かしく感じて、そして大きく見えた。

会えたことが嬉しくて、迎えに来てくれたパパの姿を見るなり、速効で駆け寄って抱き付いた。
普段こういうことはあんまりしないから、ちょっとだけ戸惑ってたけどちゃんと私を抱き留めてくれた。
頭を撫でる手が気持ち良くて目を瞑った。


からだからはパパのにおいと、ちょっとだけ鉄の臭いがした。
でもパパにはかすり傷すらなくて、ほっと胸を撫で下ろした。

ゴォッと、勢いのよい風が窓から滑り込んできた。
その瞬間、あの嫌なにおいが火影室を満たした。それはいつもより強いもので、反射的に顔をしかめてしまった。

原因はきっとパパだ。
からだに染み付いてしまうほど長い間そこにいたのだと、実感させられた。




「今日はもう休むといい。報告書は明日でよい。」

「はい。ありがとうございます。」

「任務はあさってからじゃ。」

「わかりました。」



私を抱っこしながらパパは答えた。んーん。やっぱりなんか敬語は聞き慣れないなぁ・・・・・・。

ちらりとおじいちゃんの目が私をとらえた。

-03→←09.そういえばおじいちゃんっ子でした。-01



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
8人がお気に入り
設定タグ:夢小説 , NARUTO夢小説 , カカシ落ち   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きゃおる | 作成日時:2022年9月24日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。