【あんスタ】どうも、夢ノ咲学院を潰しに来ました。

生存率37% ページ39

いつも通り朝食を作って供える

あれから結局UNDEADの練習に付き合ってしまった
天祥院英智には詫びた。流石にな。

その代わり今日の部活に来いと言われたが。

Prrrrrr...prrrrr...

携帯が鳴る
朝早くに

電話番号を登録しているのは極小数。
今までこんな早くに電話が来たこともない。

誰だ？

『非通知、？』

恐る恐る応答ボタンをタップして携帯を耳にあてた

『...はい』


《あっ！A！》

『＿＿＿＿え？』


一瞬の思考停止

でもそんな難しくなかった

この声には聞き覚えがある。
いや、聞き覚えがある所じゃない


毎日、聞いていた声だ。

幼い頃の淡い記憶が鮮明に蘇って、、
でも声に出す事が出来ない

不安と安心と疑心と喜怒哀楽がごちゃごちゃになって

ただただ黙っていた


『お、かあ...さん、？』

全てを出し切った様に呟いた
もしかしたら届いていないかもしれない

《ええ、そうよ。》

一言、そう言った


今まで何処にいたのか、
怪我は大丈夫だったのか、
なんで連絡先を知っていたのか、

聞きたい事は沢山、沢山ある筈なのに。

『ど、どうして...』

こんな事しか言えなかった。

生きている事を喜びもせず、
待ってたよ、と声を掛ける事も出来ず、
家族がいると分かったのに、


怖いなんて、我儘だ。

本当に親不孝。

《貴方、今家に居るの？？》

『ええっと、う、うん居るよ、』

《ごめんなさい、そうよね！高校生よね、何処に通ってるの？》

戸惑ってる、同じなのかな

『ゆ、夢ノ咲だよ』

《あら、そうなの、？》

明らかにお母さんの声のトーンが下がる

『あ、っご、ごめんもう行かなきゃ。』

《そ、そうよね、ごめんなさいね》

電話番号を書き留め電話を切る
本当は今すぐにでも会いたいが今日はバイトも入っている


『行ってきます』




自転車をこいで坂をのぼる

「あ、Aさん！おはよう！」

『あ、斑、おはよう』

たまたま斑と接触した。
折角だから今朝入った電話の件を話す

『斑、今朝母から電話があったんだ』

「！本当かぁ？生きてたのか？？」

一瞬驚愕した後、嬉しそうに話すが何処かぎこちない


『そう、嬉しくて』

「それは、良かったなぁ、！」

気の所為ではない、本当にぎこちない。

『斑は、母に会いたくないの？』

「会いたくない訳が無いだろ！ただ、」

途端に俯く。安易に予想が出来た


「合わせる顔がない」

『そんなの、気にしなくて良いよ』


本当に斑は優しいね



「(まさか、早すぎる...)」

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