第三十一話 ページ35
A『……』
扉の外にいる僕に気づいたのか、奥からキリキリとした殺気と懐かしい気配を感じた。
…あぁ、サスケだ。
まだ姿を見ていないが、弟のサスケだと確信した。
A『……ふっ』
そして、今度は違う印をすばやく結び、
A『──火遁・豪火滅失…!』
扉を破壊した。
ドガァァア!!!!
そんな爆音と共に、ド派手にぶっ壊れた扉だったもの。
やべ…
加減間違えたぞ…
もしかしたら、音に気づいて誰かこっちに来るかもしれない。
それはまずいぞ…。
そんなことを頭で考え、内心焦りながらも、部屋の中に入った。
A「…?」
徐々に煙りが薄くなり、周りがうっすらと見え始めたが、サスケどころか人の姿がないことに気づいた。
たしかに殺気は痛いほどに、バシバシくるんだけどなァ。
キョロキョロと周囲を見回すと、
「…Aか」
A「!」
背後から懐かしい低い声が聞こえぞくりと震える。
しかし、僕の口角はあがっていた。
やっと……
会えた…っ
幼サスケ『姉さん!!(にこっ』
幼サスケ『すまない、姉さん。…ありがとう(ボソ』
昔A『っ…!』
あの時、あの瞬間。
止めなかった自分を後悔した。
何年も捜して捜し出して、
やっと、ここまで辿りついた。
ここまで来たんだ!!
A『……サスケっ』
けれど、
そこに立っていたのは、
サスケ「…今ごろ連れ戻しに来たのか?」
あの頃の面影を残し、
深い闇を目に宿した、
サスケ「“姉さん”」
……愛しい僕の“おとうと”だった。
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壊音=銀魂LOVE♪の神紫ダヨ - 続き気になります!ゼツ「更新待ってるよ/マアセイゼイガンバレヨ 」 (2018年7月22日 14時) (レス) id: 85fc3d6f11 (このIDを非表示/違反報告)
プリン★スポ隊隊長兼副 いろいろ最高な小説多いよな← - うぐっ………気になる………!! (2018年6月8日 12時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
我愛羅LOVE - なんで終わり何ですか???続きが気になります!更新頑張って下さい! (2018年1月4日 21時) (レス) id: 132b4743de (このIDを非表示/違反報告)
あん - 続き見たいです!更新がんばってください! (2016年1月5日 14時) (レス) id: fad68dc6d4 (このIDを非表示/違反報告)
misyou.go(プロフ) - この小説良いですね!更新停止しないでください〜。 (2015年7月30日 17時) (レス) id: 38e98ebc28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:降矢雪乃 | 作成日時:2013年1月24日 19時