【NARUTO】木ノ葉の最強忍者は、あの人のひ孫？！ (ページ34)

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第三十話ページ34

ナ・サ｢…は？｣

A｢いやだから、ネズミだって｣

僕の口寄せ動物がネズミだとわかった瞬間、再び固まったヤマト以外の２人。

ヤマトはなんか、ため息ついてる。

……いや、なにを期待してたんだ。

ヤマト｢よし！じゃあ、二人とも行くよ｣

ナルト｢オッス！｣

サクラ｢ハイ！｣

A｢え、僕は？ねぇ、今日酷くない？ヤマト｣

再びヤマトに殺意を覚えたのは気のせいではないだろう。

＊＊＊＊＊

サクラ｢とりあえず、潜入は成功ね｣

あれから、岩だらけで苦戦したが無事にアジトの中に潜入できた。

…これで、やっとサスケに会える。

ヤマト｢まずはサイを捜す｣

こっちだよ、とヤマトが呟き、歩き出した。

それに続いてナルトたちが追いかけるように奥へと進む。

僕はひとり、どんどん小さくなる後ろ姿を静かに見つめた。

サイのことは任せたよ。

心の中で呟き、姿が見えなくなるとため息を零す。

A『…さてと、僕は僕のやり方で探し出しますか』

僕は素早く印を結び、両手を地面に押し付ける。

A『口寄せの術…！』

｢…なんだい、A。今、いいとこだったのによ。｣

ボフン…と大きな煙りを上げ中から姿を現したのは、手のひらサイズのネズミ。

僕の口寄せ動物の１匹目。

この子は、感知や探索などが専門の口寄せ動物だ。

時には、敵の足取りを尾行させたりしている。

A『悪いがミズネ。サスケを探してくれないか？』

ミズネ｢…サスケ？…あぁ、おまえの弟の泣き虫だった小僧か。｣

一瞬考え込むように首を横に傾げたが、思い出したみたいのミズネ。

こ、小僧って…

まぁ、ミズネたち口寄せ動物にとってはかなりの年下だからしょうがないのか。

けど、ストレートに言うのは…

ミズネの発言で頭を悩ませていると、チャクラを感知したのか前に進み出した。

さすがプロ。

やることが早くて助かるよ。

それから、迷路のような道を奥へ奥へと進むとひとつの扉の前でミズネが止まった。

ミズネ｢ここだ｣

A｢ここにサスケが…｣

ミズネ｢心配なのは分からねぇでもないが、ほどほどにな。｣

ミズネはそれだけいうと、じゃあな、と言って消えた。

A『…大丈夫だよ、ミズネ』

ミズネが思うような、そんな“ヘマ”はしないよ。

心を落ち着かせるように小さく息を吐き出し、改めて目の前の扉を見つめた。