撫でられる3 ページ16
チョロ松は私の頭から手を離し十四松に卍固めというプロレス技をかけられた。いやなぜ？！
この家やばくない？
「なんで急にチョロ松に卍固めするの？！」
そう言うとドド松が言う
「急に十四松兄さんが卍固めしたいって言うからチョロ松兄さんにやってるの。」
「なんで急にそうなるの？！」
「まぁこの家では日常茶飯事なことだから気にしない気にしなーい！次一松兄さんの番だからいつまであげて？」
「あ、う、うん」
ついドド松の勢いに負けてしまったが、おそ松もあれで、チョロ松もこの状態だから本当に日常茶飯事なんだろうな。
次は一松の番、だけど一松がいない、どこにいるのだろうか？ついでにおそ松とカラ松まで居なくなっている。二階かな？二階に行ってみることにした。
チョロ松助けれなくてごめん！
二階に上がるとおそ松とカラ松がいた。この部屋はみんなの部屋なんだろうか？
おそ松はまだ気絶していてソファーで寝ている。
カラ松はソファーではなく床で寝ている。
だけど一松がいないどこにいるのか考えていると外から猫の声が聞こえてきた。気になって窓を開けてみてみると、猫を撫でている一松の姿があった。猫を撫でている一松は見たことのない優しそうな顔で猫を撫でていた。
一松に声をかけると、猫が私に驚きどこかに行ってしまった。一松を見ると少し悲しそうな顔をしている。
「ごめんね一松猫驚かしちゃって」
「別にいいよ猫って気まぐれでよく逃げられたりするから」
一松はそう言うがまだ少し悲しそうな顔をしている。どうにかして一松を励まさないと……あ！そうだ！
「一松、私を猫だと思って撫でて！」
「は？急にどうした？」
一松は動揺しているが話を続ける
「あの猫が逃げちゃったから私があの猫の代わりになって一松に撫でられる。そうすればさっきまで撫でてた猫の代わりになると思うんだけど…やっぱり本物の猫じゃないとダメかな？」
私がそう言うと一松はさらに動揺した。
「Aが猫？考えられないんだけど、けどさっきまで俺はAを撫でたかったし猫の変わりもできてこれで一石二鳥…て、何Aの前で言ってんだよ！俺クソ気持ち悪くない？！」
その様子を見てクスッと笑ってしまう
「つまり一松は私が猫の代わりをしてもいいってことだよね？」
「はい？今のどこに繋がりが？」
「だって一石二鳥なんでしょ？私を撫でると」
「う、そうだけど…」
「じゃあ決まり！」
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作者名：苺愛 | 作成日時：2018年8月16日 21時
