突然の事件 ページ2
家を出て電車に揺られること40分、駅に着いた。これから駅から何分か歩くと思うと少し気が重くなる。
駅から歩いて来てやっと松代さんの家の前に着いた。途中で道を間違えたりしてつけるか不安だったけど、たどりつけて安心する。けれど安心したのもつかの間、家のドアを開けようとしても開かない。もしかして誰か家にいるかもと思いドアを叩いてみる。
「すいませーん！誰かいますかー？」そう言いながらドアを叩いていると突然ドアが開く。そのドアは押して開くのではなく横に引くドアだった。ドアの前に立っていたのは少し怒っている緑色の半袖のパーカーを着ている男性だった。
「ちょっと！バンバンうるさいんですけど！取り込んでるんでまた今度に....へ？」
その男性はいきなり私を怒鳴りつけ目を丸くして驚いている。
「す、すみません。き、急に怒鳴ってしまって...あはは」
怒鳴られて固まってしまった私は我に帰りその男性に聞く。
「あ、すみません。ここは松代さんのお家ですか？」
聞いた途端その男の人は顔を真っ赤にして
「そそそそそ、そうでしゅ！」
というと鼻血を出して倒れてしまった。さらにびっくりした私は思いっきり叫んでしまった。「きゃーーーーーーーーー！」
私の叫び声を聞いて松代さんの家の廊下から５人男性が出てくる。しかもこの倒れている男性とおんなじ顔の。それにはなぜかびっくりしなかったが家から出てきた5人の男性は倒れている男性に驚いていた。
「おい！チョロ松何でこんなところで倒れてんだよ！え、しかもなんでここに女の子がいんの？！」
赤いパーカーの男性が言うと倒れている男性そっちのけで全員私の方を見つめる。
「君誰？」
黄色のパーカーの男性が明るく言う。
「もしかしてまた美女ぐすり飲まされた誰かかもしれない！」
ピンクのパーカーを着た男性が言う。
「ケッまた騙されるところだった。」
紫のパーカーを着た男性が愛想悪く言うと、
「で、誰なんだ？白状しろ！」
と青色のパーカーを着た男性が私をにらみ他の男性も私を睨んできた。よくわからないがその状態がとても怖くて涙目になる。すると男性たちがそれをみてギョッとした。私は泣きそうになったが泣くのをこらえて状況を説明した。お母さんに言われてお手伝いに来たこと、緑のパーカーの男性にここが松代さんの家か聞いただけと言うこと、そう説明すると5人は顔を見合わせて頷く。すると赤のパーカーを着た男性が
「えっと、とりあえず家入る？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：苺愛 | 作成日時：2018年8月16日 21時
