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やっぱり貴方って最低。 ページ12

私は今、この前の任務の報告書を確認してもらうために、太宰さんの執務室の前に居る。
そして今日は、太宰さんへの塩対応作戦決行日。





私は、ゆっくりと扉をノックした。
コンコン。という音が響き渡る。







「美月です。入っても宜しいですか?」







暫く返事を待つと、数秒後、どうぞ。と言う太宰さんの声がした。
私は扉を開ける。






「失礼します。この前の任務の報告書の確認をして頂きたいのですが、お時間宜しいですか。」








こんな他人行儀な話し方をしたのは何時ぶりだろうか。
私は報告書を太宰さんの机の上に置く。







太宰「うん。いいよ。直ぐだから一寸待ってて。そのまま首領の所まで持って行って欲しいんだ。」







「分かりました。」






そして、太宰さんが報告書の確認をしている間、暫くの沈黙が部屋を包み込む。








あー………このままだったら塩対応出来るものも出来ないなぁ…。
そんな事を考えたりする。







太宰「ねぇ。A。」








急に声を掛けられて、胸が高鳴る。
太宰さんを見ると、ふと目が合った。






「……………は、い。何でしょうか。」






思わず声が裏返った。
私は何をテンパってしまっているんだろう…。
太宰さんの口が開いた。








太宰「A、何で私を避けるような態度をとっているんだい?」








射抜くような目でこちらを見る。







「……………な、何の事でしょうか…。」







そう言うと、太宰さんが私に近づいて来た。





太宰「その態度、とかね?









私、君に何かしたかい?」









「………は?」







気の抜けた声を出してしまう。
自分が何を言っているのか、この人はまるで分かってない。







「それ………本気で言ってるんですか…?」








太宰「ああ。言ってるよ。」








「っ!!…………それくらい、自分で考えて下さいっ!!!」








ああ。言ってしまった。
私は唯、一言ごめんね。と言って欲しいだけなのに。
私の気持ちを、分かって欲しいだけなのに…。
太宰さんは、私が思うより遥かに馬鹿だった。









そんな太宰さんをまだ好きでいる私は、もっと馬鹿なのだけど。







「もういいですよね。報告書も確認したし。私、まだ用があるので。それでは。」








太宰「待ってよA!」





そう言う太宰さんを置いて、私は部屋を出た。








苦しくて、けれど憎くて。
イライラする。

イライラにイライラを重ねて。→←感謝ー!!!



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 旧双黒 , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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太宰亜里沙(プロフ) - 魔夢 (まゆ)さん» 太宰さんが終われば更新します! (2019年9月9日 21時) (レス) id: 9865e50aa1 (このIDを非表示/違反報告)
魔夢 (まゆ) - すみません泣きました (2019年9月6日 6時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
魔夢 (まゆ) - 中也 中也 中也 中也 中也 中也 中也 中也 中也 (2019年9月5日 22時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
魔夢 (まゆ) - ああああああ////おもろいよーーーーー^ (2019年9月5日 21時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)
魔夢 - 他の人もだしてあげてください…………ね? (2019年9月5日 21時) (レス) id: cd9a959149 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:太宰亜里沙 | 作成日時:2018年3月26日 22時

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