【◇】青道のマネしてます 3 (ページ8)

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いつ間にか寝てしまってほんの数分。

ほっぺに違和感を感じて寝返りを打ったら目が覚めた。

まだみんなは私が寝てると勘違いしてるみたい。

だから寝てるフリをし続けた。

のはいいが。

なんか話がおかしなところに向かっていってる。

え？亮介が私のことを好き？何言ってんの？

それはあれだよ、マスコットキャラ的な意味で好きってことだよ。

決してloveではない。…よね？

「りょ、亮さん。つまりそれは…すっ……」

そうだよ倉持。聞いちゃってよ。絶対嘘っていうから。

「好き、だよ」

さっそく期待を裏切る答えを出した亮介。

びくっと肩が動いた。

え、まじで言ってんのこいつ…？

そしてなにが起こったかは知らないけどしばらくしんっとした空気が続いた。

目をつぶってる上にみんなの反対を向いているから表情が見えないし、なにしてるのかも分からない。

どったのみんな。

「(なんてね。冗談だよ)」

「(あー、つまりあれですか。照れさせよう的な)」

「(ヒャハ！び、びっくりした…)」

「(お兄さんがいうと冗談に聞こえませんね！！)」

こんな会話がアイコンタクトで行われてるとも知らずに、どうしようと戸惑う私。

もういっそのこと起きてしまおうか、と思った時、亮介がまた口を開いた。

「ね、みんなも思わないの？」

共感求めてなにが楽しいんだお前。

日頃誰よりもぶたといってくるお前がぶたのために共感求めて楽しいか？あ？？

「確かに。顔はもういいとして、遠回しにかまちょなところとか可愛いですよね」

「かえるとかそういうのが嫌いなところも可愛いしな」

「顔近づけると赤くなったりしますよね」

「あとなにより、部員を第一に思ってくれてますしね」

なっ…どうしたお前ら！

日頃のアレはどこいった！？ちょっ、目次戻って最初見てみろ！

「冗談は顔だけにしてくださいよ♡」「さすがぶた」「女子失格w」

なんてこった！！！

そのまま私の褒める大会かなにか知らないけど意味のないこれは続き、起きるタイミングを見逃した。

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「(Aさん、超震えてるww)」
「(起きてるのバレバレだな)」
「(熱あげちゃったらどーしよ。…まいっか)」