【Fischer's】×【東京喰種】それでも愛してる。 (ページ21)

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覚悟が必要だマサイside ページ21

数ヶ月後。怪我もだいぶ良くなった俺はシルクに誘われ、近くの喫茶店へ向かっていた。

マサイ「ふぁ‥‥ねみぃ」

ふんわりと暖かな春の日差しが眠気を誘う。喫茶店に着くと一番奥の席にシルクは座っていた。

マサイ「シルク！お待たせ！って‥‥はぁ？」

シルク「おう！‥‥久しぶり！マサイ」

A「どうも‥‥‥」

そこには、俺が今、もっとも殺したい相手。

_______ハゲタカがいた。

なんであいつがここにいるんだ？？怒りでどうしようもなくなってきた俺はその場から居なくなろうとする。がしかし。

シルク「待って、マサイ。話を聞いてほしいんだ」

シルクに足を止められてしまった。

マサイ「話って何？俺、こいつと話すこと何も無いよ？」

シルク「いいから、座って？」

シルクに促されるまま、俺はハゲタカと対角線になるように座った。

マサイ「んで？どうしたの？」

シルク「あのさ、俺‥‥‥‥

こいつと結婚しようと思うんだ」

マサイ「‥‥‥はっ？？」

え？結婚？結婚ってあの結婚だよな？シルクの奴‥‥‥本気で言ってるのか？

マサイ「シルク。今、自分が何言ってるか理解出来てる？」

シルク「もちろん。」

シルクの真剣な表情とは裏腹に俺は、深いため息をついた。

マサイ「こいつは、人とは違うんだよ？

普通の結婚とは理由が違う

それなりの覚悟が必要になる

もし、その覚悟がシルクに_____。諒に

あったとしても、結婚は容易ではないよ？」

ましてや、自分の親殺しが大事な友達と結婚なんて_____。

賛成出来るわけないじゃん。

A「私は‥‥‥」

マサイ「何？」

A「この人の事、愛してる。」

突然、何を言い出すかと思えば。

マサイ「お前が諒のこと愛してたって」

A「人と違うものは人を愛しちゃいけないのか？」

俺はその言葉に何も返せなかった。昔、両親に言われた事を思い出したからだ。

『人も生き物も世界は平等』

両親は昔、そんな事を言っていた。

A「確かに。確かに私は………お前の両親を殺した。人殺しだ」

マサイ「んっ………」

A「だけど、人殺しが愛してはいけない。

と、誰が決めた

私はこの人に危険があれば

身を捧げる覚悟だ。

私が暴走した時は

お前が殺してくれて構わない」

_______________

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