【Fischer's】×【東京喰種】それでも愛してる。 (ページ11)

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食べられない董香side ページ11

トーカ「ただいま」

芳村「おかえり。トーカちゃん」

あんていくに帰ると、店はまだ回転の準備でそこには店長しかいなかった。

トーカ「……今日、他のみんなは？」

芳村「もうすこししたら来ると思うよ。それより、董香ちゃん。

私との約束どうり、彼は殺してないね？」

と、店長は優しく言った。しかしそれには何処か重い圧が感じられる。

トーカ「……殺してはないです。ただ、Aに近づくなと警告はしました。」

芳村「うん……それならいい。無駄に人間を殺すのはよくないからね」

店長はそういい終えると、優しい笑顔を浮かべ、珈琲のドリップを続けた。
いい香りが店中に漂う。

董香「………あ、そういばAの調子はどうですか？」

芳村「あぁ………あんまり芳しくないよ。ここに来てからまともに食事も採ろうとしない」

あのくそ姉貴…………。何してんだよほんとに。

董香「………すみません、店長。Aの様子見てきてもいいですか？」

芳村「もちろん、いいよ。」

「すみません」と一言、店長に言った私は二階にある私の居住スペースへと向かった。

*
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トーカ「ただいま」

A「おかえり」

玄関に入ると窓際の方でぼんやりと空を眺めるAの姿があった。

トーカ「……………」

テーブルにあった肉はまったく手がつけられていない。

A「……………あ、それ。トーカが食べていいよ」

トーカ「……………一口も食ってないじゃん」

A「食欲ない」

ボソッと言うとAはまた、空を眺める。

トーカ「……………食わないと死ぬよ」

A「……………死んだほうが楽じゃない？

所詮、人はいつか死ぬよ。あ、あたしら人間じゃないか」

「ハハハっ」と苦笑を浮かべた。

もう、見てらんない。

私はテーブルにのっていた肉をとり、Aの口元まで運んだ。

A「だから、食べないっていってんじゃん」

トーカ「食べろ………」

A「……………食べない」

トーカ「食べろ！！！！食べないと本気で死ぬぞ！！」

A「死んでもいい！！こんな苦しい思いするならしんだほうがマシ！」

勢いよく、あたしの手にあった肉を吹き飛ばした。

ほんとに食えなくなってる。

トーカ「………好きなの？あいつの事」

A「………………好き」

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切るよ