はい、私きっとチートキャラです。

＊ ページ12

＿Side A



『あのねマイキーくん…
　私、君のご尊顔…拝み倒したいくらい好きだよ？
　ある程度のことならなんでも許せるくらい好きだよ？
　でもね……………コレは許しちゃダメな気がする』



私の認識が間違っていなければ
私達は今日が初対面なわけですよ。
…一応昨日顔は見たけど、私は発作でヘロヘロだったし
会話をしたのは今日が初めてだ。


なのに…




『こんな抱き枕みたいなこと…彼女にやりなよ…』

マ「さすがの俺でも彼女居たらAを家に
　 連れて来たりしてねぇよ」



その辺しっかりしてるのは良いことだけど…




『はぁー………心配だなー…』

マ「何が？」

『マイキーくん女の子殴るイメージないからね〜
　イケメンだし…もしも肉食女子にこんなことしたら
　一瞬で喰われちゃいそう…』

マ「…………はい？」

『気をつけなきゃダメだよ？』

マ「…………………。」

『何その呆れ顔…』



人の心配を他所に、何言ってんだコイツみたいな顔で
私を見る無敵のマイキーさん…

私何かおかしなこと言った？

お姉さん心配なんですよ？君可愛いもの。
年上の女が好みそうなおフェイスだよ？




マ「それ…Aが言うの？」

『ん？』

マ「蹴りの2、3発覚悟してたけど無抵抗だし
　 俺じゃなかったら今頃喰われてるのはAの方」

『………確かに』

マ「俺、紳士だからね」

『じゃあ今から急所2、3発蹴り上げても良い？』

マ「お願いだからやめてください。」




仮にもほぼ初対面の2人がする会話なのかなコレ…



マイキーくんは変な人だ。



強くてかっこよくて、可愛くて…



だけど太陽より月が似合う人。



放っておいたらスーッと闇に溶けてしまいそうな…。





『変な女に絡まれたら言いなよー？
　私が代わりに粛清してあげる！！』

マ「何だよそれ、相変わらず変な奴だなー(笑)」




あー…こんな風に笑うこともできるんだ。


まだまだあどけなさの残る年相応な笑顔…





その笑顔を守りたい

マ「じゃあ変な男に絡まれたら俺に言えよ？」

『えっ？！』

マ「…全員俺が息の根止めてやるから♡」

『もっとソフトな言い方してもらえませんかね…あはは』

マ「んー、知らね。…寝よーよ〜」

『………。』





＊

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