15話 ページ17
下弦の伍を吹っ飛ばしたあと、Aは、
この森に鬼を連れた鬼殺隊がいる事に気が付いた。
"花札のような耳飾りを付けた鬼狩り"
ただ、その優しさを感じる霊気を見ると、
やはり手を出したくないと思ってしまう自分がいた。
そこら辺にいる、鬼殺隊を殺していると、
鬼の霊気が1つ消えていった。
鬼を連れた鬼殺隊が殺したのか…。
鬼殺隊1「や、やめろ!!」
Aはそんな鬼殺隊を容赦なく殺していく。
そうする事で、Aは己の感情を殺し、
炭治郎たちを殺しに行く準備をしていた。
多くの鬼殺隊を喰い、準備が整った頃には、
累と炭治郎が戦っていた。
「…………」
Aは一瞬にして、その場から消え、
次の瞬間には累の後ろにいた。
累はAに気が付くと、言った。
累「ああ、丁度いい所に来てくれた。その鬼狩り殺してよ。僕は鬼の妹の方が欲しいんだ」
炭「妹は、誰にも渡さない!!」
禰豆子は累の糸によって、吊るされていた。
累は炭治郎の言葉を無視して、禰豆子の方に向かっていく。
炭「お前は、あの時の鬼!?」
炭治郎はAを見てあの時の鬼であると分かったが、明らかに敵意を向けられている事に戸惑った。
「お前を殺す。」
Aは一瞬にして、炭治郎の後ろに周り込み手を背中に突き刺した。
しかし、炭治郎も反応しその手は背中ではなく肩を掠めた。
炭「ぐッ……」
累が禰豆子を絡めている糸をきつく締めると、
禰豆子の血が地面に垂れた。
炭「禰豆子!!!」
炭治郎はAには目もくれずに、
禰豆子を傷つける累の方へ向かった。
Aはその時、炭治郎の首を取ることができた。
しかし、Aはそうはしなかった。
炭治郎も分かっていた。
Aは本当に殺しには来ないことを。
なぜなら、鬼に変貌する男の人を見る時、眼には涙があったから。
Aは自分の感情を押し殺している。
それに炭治郎は気が付いていた。
"人間に同情したのか"
無惨様の声がAの頭の中で流れた。
Aは横に首を何度も振った。
「違う違う違う……俺は鬼だ!!!」
無惨様のため、無惨様の役に立つ。
人間など、腹を満たす食糧でしかない。
その筈なのに、、、、、、。
俺はまた居場所を失う。
無惨様にまで必要とされなくなる。
そんなの嫌だ。
Aの中で何かが、プツンッと切れた。
そんなAの眼は両眼とも赤く染まっていた。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください! (2022年9月26日 20時) (レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:招き猫 | 作成日時:2019年12月23日 2時