14話 ページ16
「君が下弦の伍?」
累「そうだけど何?今、僕は鬼狩りが森を彷徨いていることに腹が立ってるんだよ」
と、累は糸の上を歩いていた。
「無惨様の命令で来たんだ」
累「そう。じゃあ、鬼狩りを殺すの手伝ってよ」
Aは頷くと霊気を見た。
この鬼以外にも似たような霊気の鬼が4人。
鬼殺隊も結構いるが、1人の鬼が操っている。
この程度の鬼殺隊であれば俺が出る必要も無さそうだ。
でも、何もせずに帰ることは許されない。
「君は戦わないの?」
累「僕は家族の絆で結ばれている。この絆は誰にも切れないんだよ」
絆?
「俺には理解できないものだ」
累「君には家族はいないの?」
「いない」
累「君も僕の家族にならない?」
「遠慮しておく。俺に家族はいらない」
すると累は"へぇ〜"と言って、Aに近づいた。
累「それにしても君、変だね。人間みたい」
そう言って、後ろから抱き付くようにして、首には糸が当てられた。
「……………」
累「君、その刀持ってるってことは鬼狩りだったんでしょ?」
累はそのまま続けた。
累「僕、鬼狩りだった頃の君を見たことあるよ。忌々しい日光のように眩しい技使って、心底厄介だった気がする」
そう、Aは鬼殺隊の頃、光柱であり、
鬼にとって苦手な光を使い、数々の鬼を葬ってきた。
しかし、Aにそんな頃の記憶はほとんどない。
部分的な途切れ途切れの記憶しかなかった。
「そうだったっけ。」
Aは"でも、"と言って、
累の糸を素手で切ると、累の首を掴んだ。
「今の俺に、そんな事はどうでもいいんだ」
累「!!!ッ___その眼…」
Aの赤く鬼舞辻そっくりな眼に書いてある"零"と言う文字を見て、累は驚いた。
Aは累を投げ、累は100m以上吹っ飛んだ。
累side______
見たことない鬼が、森に入ってきた。
人間みたいな奴だった。
感情のないような眼をしていた。
でも、その顔に見覚えがあり、腰にある刀を見て確信した。
元々、鬼狩りだったのだと。
無惨様の命令で来たと言っていたが、
正直、強くも無さそうで、使えないと思った。
だから、少し挑発してみた。
それでも、やっぱり感情は感じられなかった。
でも、素手で僕の糸を切り、気付いたら首を掴まれていた。
眼には"零"と書いてあって、理解した。
"無情の零"
そんな言葉を耳にしたことがあった。
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礼 - 続きが気になって夜しか眠れまs((殴 更新頑張ってください! (2022年9月26日 20時) (レス) @page20 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 続きが読みたいです。更新待ってます。頑張ってください (2020年2月10日 14時) (レス) id: c293b9e325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:招き猫 | 作成日時:2019年12月23日 2時