曖昧少女の物語

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貴『なんで…貴方がこの刀の名を…』


？「なんでって…覚えていないの？……まあいいわ、少し予定が狂ったけれど貴方にもプレゼントをあげる…！」


貴『！』


女はろくろ首の様に首を伸ばし、Aに近寄ってくる。


サクラ「サスケ君！ナルトはサスケ君と違ってドジだし…Aもいつもヘラヘラ笑って頼りないかもしれないけど……少なくとも臆病者じゃないわ！ねぇ、そうでしょ‼」


サスケ「！」


サクラにそう言われたサスケの脳裏に、あの夜の光景が浮かぶ。
そしてもう少しでAに届くと言う時…


？「！…あら、やっと動きだしたわね…サスケくん。」


サスケ「……」


貴『サスケ…！…サスケ、ダメだよ！サクラちゃんとナルトを連れて逃げて！』


二つの巴のある赤い写輪眼をその目に出したサスケはAの制止を気にせずポーチからクナイや手裏剣を出して構えた。


？「(ゆっくりと実力を確かめさせてもらおうじゃない…)」


サスケが手裏剣を投げるが次々とかわされ少しずつサスケに接近していく。
何本も投げた頃、女は異変に気付いた。


？「糸…？」


そう、サスケの投げた武器には糸がつけられておりサスケが操作する事で手裏剣が女の顔にまっすぐ飛んで行く。


？「(これは…写輪眼操風車 三ノ太刀⁉)」


ガッ！っと音がして女の顔に命中したと思われサクラが「やったぁ！」と声を上げるが


？「フフ…残念だったわね………っ！」


糸のついた手裏剣を口で受け止めた女はサスケを見ようと顔を振り向かせる。だがそのサスケの口はニヤリと笑っていて、


サスケ「フン(火遁 龍火の術！)」


印を組んで糸を挟んだサスケの手から女の元へ向かって火がつき、女の顔を燃やす。


貴『サスケ！』


麻痺玉を使って蛇の拘束から抜け出したAがサスケに向かって叫びサスケの元へと飛ぶ。サクラもサスケの元へと向かった。


？「その歳でそこまで写輪眼を使いこなせるとはね…さすがうちはの名を継ぐ者だわ……やっぱり私は、君が欲しい…」


サクラ「サスケ君…！」


貴『……』キッ！


サスケの元へ着地したAは女を睨みつける。その目には変わらず赤いものが宿っている。
Aに続いてサクラも到着するが正面の女は不気味に笑って皮膚のようなものか剥がれながらも額当てを手で添えた。


？「色々と貴方達の力が見れて楽しかったわ。」


突然、体が動かなくなる。勿論Aもだ。


サスケ「！(ぐっ…金縛りか！)」



貴『(やられた…！)』

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