七十五話 ページ43
瀬名side
瀬名「やっぱりって、どう言う事？」
楓「うん。実は、伊月ちゃん。昔っからいつも無茶をする事が多いよ」
瀬名「はっ？」
楓「いつも、自分が怪我をした時でさえ、“こんなの怪我とは言わないから大丈夫”って言って、手当ては一切受けない事の方が多いんだ」
瀬名「何それ」
確かに、今日なんか、手当てを一切受けていなかった。でも、何で。
羽風「何で、怪我をしても手当てをするのを拒否るの？」
かおくんがそう言いながら、俺の思ったことを察したのか、楓に聞いた。
楓「それは私にも分からない。あの子、自分のことは一切話そうとしないから。あんまり良く分かってないんだよね」
羽風「そうなんだ」
大神「あの先輩、何かあったのか？」
朔間「おや、ワンコが誰かを心配するとはのう」
大神「はぁ！？普通だろ！？」
楓「まあ、取り敢えず、彼女自身が自分自身の事を、いつか言うまで待つしかないね」
瀬名「・・・・・・そうね」
いつか言うまで待つ、か。それまで、アイツが、素直に話してくれるまで、待つしかないよね。
NOside
楓「ちょっと遅くなっちゃったね」
羽風「そうだね」
瀬名「ていうか、重いんだけど。ちょっとワンちゃん。ちょっとだけ持ってよ」
大神「俺はワンコじゃねぇわ！ていうか、それくらい自分で持てや！」
乙狩「瀬名先輩。俺が持とうか？」
瀬名「おっ、乙狩良い子だね？じゃあ、ちょっとだけお願い」
朔間「おや、あそこにいるのは霊菜ではないかえ？」
楓「えっ？」
そう言いながら、楓達は零の見る方向を見た。
楓「あっ、本当だ。ていうか、何で向こう側の校舎にいるの？」
そこには楓達のいる校舎の反対側に霊菜がいた。
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KICU(プロフ) - ありがとうございます。これからも頑張りますのでよろしくお願いします。 (2019年8月30日 17時) (
レス) id: afb88475f3 (このIDを非表示/違反報告)
闇野光子(プロフ) - はわわわぁ〜‥‥続編おめでとうございますー (2019年8月30日 13時) (レス) id: 64336e34ee (このIDを非表示/違反報告)
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