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#5 ページ5

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ないよ。

そう言おうとして、顔を見る。

あぁ。かっこよすぎる。好き。

推しに嘘なんて、ついちゃダメだった。

と「ねー、聞いてる?」

『としみつくんが出てるのは、…全部行ってるはず』

くはっ、って。私が大好きな、笑い方。

と「ばかファンやん。さすがに手出しちゃだめだな、それは」

あぁ。

嘘をついてたら、抱かれてたかも。

これで良かったんだって気持ちと、後悔が半々。

と「ありがとね。いつも来てくれて」

そう言い残して、としみつはトイレに行ってしまった。



それから、ラストオーダーまでわいわい楽しんで。

解散するには早いからって、二次会でカラオケに行くことになった。



『生歌が聴けるんですか…?』

「なにぶつぶつ言ってんの」

カラオケへ向かう道。

てつやにロックオンされているナナの背中を眺めながら、ミキと歩く。

『生歌が、無課金で…?いやむしろ課金したい…』

「ねぇ、痛いんだって。聞かれるよとしみつに」

『ごめん、ミキ。協力もむなしく、ガチ勢がバレました』

「はぁ?なんで?」

『自己申告した』

「はぁぁ?」

『だって嘘つけなかったんだもんー推しに嘘つくなんて無理ーじゃあ抱かれるの諦めるー』

「あーあ。もったいな」

後ろを歩くとしみつとりょうくんに聞かれないよう、小声で会話する。



カラオケに着いた。

てつやがナナの隣に当然のように座ったから、そのまま男女交互に座ることになる。

それから2時間、ひたすら夢の時間だった。

ずっと聴いていたい。

大好きな歌声、泣きそうになった。

一緒に歌ってくれた。

肩組んでくれたし、ハイタッチもした。

あぁ、もう全ての運を使い尽くした。



幸せで、ぼーっとしながらカラオケを出る。

て「じゃ、俺らはこれで」

てつやとナナが、にこにこしながら夜の街へ消えていく。

まぁ、そりゃそうでしょうよ。

手を繋いで行ってしまった二人に、ひらひらと手を振る。

大好きなグループのリーダーが、今から自分の友達と関係を持つ。

これもすごいことだよなぁ。

なんて、冷静に考えていると。

「A」

ミキに耳打ちされる。

『ん?』

「じゃあうちらも、気遣って消えるから。がんばれ」

『え、待って。私はもう…』

もうそういうのは、諦めたから。

って言う前に、ミキとりょうくんが歩き出す。

り「俺らは、積もる話があるから。飲み直してくるわ」

バイト一瞬かぶってただけで、なに積もる話があるんだよ。

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設定タグ:YouTuber , 東海オンエア , としみつ   
作品ジャンル:恋愛
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こは(プロフ) - 胸が…ぎゅーーーってなった……すきです…ありがとうございました…(?) (2020年4月23日 12時) (レス) id: 78e7bcbdad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - う、うわぁ、ありがとうございます、ちゅっちゅさんの文才ありすぎ羨ましいです、、、頑張ります泣 (2019年7月19日 8時) (レス) id: f2a0ee3fb7 (このIDを非表示/違反報告)
ちゅっちゅ(プロフ) - ぴさん» ぴさんの見てます!(笑)がんばってください(笑)ありがとうございます!! (2019年7月19日 1時) (レス) id: 28ddd181e2 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 何回読んでもキュンキュンさせられます! (2019年7月13日 1時) (レス) id: af508cf9f8 (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - キュンキュンが止まらない作品でした!ありがとうございます!また新たな作品も楽しみにしております! (2019年7月12日 7時) (レス) id: 08df1f4a97 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゅっちゅ | 作成日時:2019年6月12日 1時

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