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一同は、撤退行動を開始した。
道中は敵影を確認することはなく、スムーズにESへ着くことができた。
「良かった、ドクターちゃん、無事だったんだね」
出迎えてくれた金髪の青年は、天祥院英智と名乗った。
「聞いたよ、記憶喪失なんだってね。君の部屋へは、スバルくんが案内してくれるよ。君が記憶を失くしたことはES内には周知させてあるから、知りたいことは遠慮なくみんなに聞いてね」
「はい」
「うん、いい返事だ」
英智が笑った。
「天祥院先輩?Knightsはまだ帰ってないんですか?」
真の問いに、英智は表情を曇らせた。
「それがまだなんだよねぇ。連絡も入ってないし、こちらからの通信にも応答がないし……うぅん、どうしたものかな。座標は音信不通になる直前のものが残っているし、今はALKALOIDが手空きだから、彼らに応援に向かわせることも視野には入れてるけど」
「俺たちも応援に行って良いかな?」
スバルが問うた。
「構わないけど、戦闘直後なんだろう?まずはメディカルチェックを受けておいで。……こら真緒、逃げようとするんじゃない。勿論君も受けるんだよ」
そっとその場を離れて行こうとしていた真緒が、ばつの悪そうな顔をした。
「うぅ〜、俺毎回採血されるんですよ?感染してないのになぁ?」
「衣更くんはしんどいよねえ、僕たちは感染者なのが確定してるから、問診とマシンの数値の確認だけで済んでるけどさ」
真が苦笑した。
「あんず、マシンというのはサーベイランスマシンのことだ。これがそうだな」
北斗が、腕につけた腕輪のようなものを示した。
「身体の健康状況を逐一記録できるもので、ESに所属するオペレーターは全員が着けているよ。人によって着けている場所は違うんだ。基本的には手首か首だね」
英智が補足する。
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彩音(プロフ) - Chrisさん» ほんとですか・・・!?ドクター出てこなくても全然楽しめるタイプなので、是非投稿して頂けると嬉しいです。 (2022年8月4日 20時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 彩音さん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません>< ドクターが出て来ないパターンであれば、今も書いておりますので、機会があればこちらにも投稿しようと思います。好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。 (2022年8月2日 11時) (レス) @page7 id: e6bb7f68d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - やばいどちらも好きなゲームだから最高でした・・・。更新が止まっていて悲しいですが、この作品好きでした!! (2022年7月25日 22時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Chris | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/
作成日時:2020年10月6日 21時