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 「感染者のみで構成されていると推測されるテロ組織、ヴィーダファーニガン・オガニザツォン。しかし、ここまで思い切った行動に出るとは……」

 「どうするホッケ〜?俺、見捨てたくないよ」

 スバルが言った。その表情は強張っている。

 「こちらにはドクターがいる。しかも記憶喪失だ。俺たちの任務は、ドクターを護送することだが、しかし……」

「見捨てたくないんだろ?分かってるよ、こういう時のお前って結構強情だもんな」

 真緒が笑った。手に持っている魔法の杖のようなものが、赤から青に変わった。

 「俺も同意見だよ。市民は出来るだけ逃がそう。市民への対応は俺がやるから。ドクター、いきなりで悪いけど、俺たちを指揮してくれないか」

 「し、指揮……?」

 突然話を振られ、ドクターは狼狽えた。

 「で、でも私……」

 「暫くは俺たちの戦いぶりを見ててよ。そうしたら、指示も出しやすくなると思う。俺たち5人、そうやって訓練してきたから。ね、信頼してるよ、あんず」

 スバルが笑い、真と共に走り出した。真は槍のようなものを構え、スバルはついと手を振るう。ヴィーダの構成員たちの方へ、黒い靄のようなものが飛んでいく。

 「な、なんだこいつらは……ぐあぁっ!」

 「つ、強い……」

 「みんな、俺についてきてくれ!こっちは安全だから!」

 真緒が声を張る。ドクターの横で、北斗はボーガンを引いていた。

 「衣更、後ろ!」

 「!」

 真緒の杖が赤に変わるが、その直前に真緒の後ろにいた敵は矢に貫かれていた。北斗のボーガンの矢ではない。別の人物が射ったものだ。

 「無事か!」

 「蓮巳先輩!」

 「馬鹿か貴様らは」

 弓矢を持った、眼鏡の神経質そうな青年が、速足でドクターたちの方へ向かってきた。

 「ドクターを救出できたというのに、何故隠密しない……いや、聞くだけ無駄か。こちらも神崎が既に飛び出してしまっているからな、俺も鬼龍も戦闘に回っている」

 「そうか。あ、ドクター、こちらは蓮巳敬人先輩、紅月のリーダーだ。蓮巳先輩、ドクターは記憶喪失になっている」

 「何?記憶喪失……」

 敬人は一瞬、悲しそうな表情を浮かべたが、次の瞬間には既に元の表情に戻っていた。

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彩音(プロフ) - Chrisさん» ほんとですか・・・!?ドクター出てこなくても全然楽しめるタイプなので、是非投稿して頂けると嬉しいです。 (2022年8月4日 20時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
Chris(プロフ) - 彩音さん» コメントありがとうございます、返信遅くなり申し訳ありません>< ドクターが出て来ないパターンであれば、今も書いておりますので、機会があればこちらにも投稿しようと思います。好きと言っていただけて、本当に嬉しいです。 (2022年8月2日 11時) (レス) @page7 id: e6bb7f68d0 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - やばいどちらも好きなゲームだから最高でした・・・。更新が止まっていて悲しいですが、この作品好きでした!! (2022年7月25日 22時) (レス) id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Chris | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chrisinfo/  
作成日時:2020年10月6日 21時

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