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いつかの事 ページ11

一人で、うーんと悩み出す孤乃葉の目の前にいる赤司征十郎。





赤『じゃあ、雫。君は、いつから此処に居るんだい?』


いきなり呼び捨てかい!!と、ツッコミをして質問に答える。
『私、ずいぶん前から此処に居るんですけど〜』
少々、嫌みたらしく言うように言い放つ。








赤『妹が、いるんだがなぁ。』
『それ、どこから聞いたんですか?』




今度は、孤乃葉が質問を投げかけてみる。

赤『どうしたんだい、それが』


『いやぁ〜この病院に、赤司なんて珍しい名字いたっけなぁ。っと、思ったんだ。』




赤『そうか。一応言っておくが、妹の名字は“赤司”ではないんだ。親の再婚相手の子供だから、赤司という名字を使っていなんだ。目立つしね。』







でも、本当に私は”赤司“っていう名字も知らないし。この人と同じなら赤髪なんて滅多にお目にかかれないし。








『あぁ、そう言えば部屋から出て行って下さい。私は、あなたの妹ではないからもう、いいでしょう』







赤『フッフ。』









『何、笑ってるの?』





赤『君が・・・・・』









バッ


勢いよく、ベッドの上で目をさました。







ふと、孤乃葉は思ってしまった。
あの時、征十郎が言ったコトバが今にでも心に大きなあなをあけたのであった。

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作成日時:2013年9月1日 0時

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