1話 鬼vs宿敵 地獄大一番 ページ3
地獄の日常
多くの獄卒たちが救いの手を求めて閻魔殿におしいる
今や人集りになっていた
獄卒たちがそれぞれの部署の問題を次々と報告していき、仕事は増えていくばかりだ
「閻魔大王ッ!」
「阿鼻地獄で川が氾濫していますっ！」
「天国から要請書が…」
「黒城地獄は財政破綻しそうですっ」
「大王ーッまた亡者がドッと…」
「うわー今手一杯だよっ」
「大王＿＿「果樹園を焼いたものはサトウキビでめっちゃ叩く」って…現代に合いません改定しましょう」
そんな獄卒たち、もとい多くの鬼に囲まれている大王と呼ばれる大男が
かの有名な閻魔大王である
地獄の十王のなかで一番有名な王だ
しかし、一般に地上では大きく恐ろしく威厳ある姿で描かれる彼の現実は＿＿
「あー、えっーとね…
阿鼻は政令指定地獄でしょ、そっちで何とかして
天国のことは知らないよー、鬼灯君とAちゃんにでも相談してっ」
……この通りオロオロしていて頼りないことこの上ない
最早、「大男」と「赤い顔」という特徴しか合っていない
「アレ…そういえば鬼灯様とA様は……?」
獄卒の一人が辺りを見回しながら言った
「視察に行ってるよ
この忙しさでさァ 彼らもあっちこっち引っぱりだこだよ」
所変わって＿＿＿
「＿針山は特に問題なし」
「不喜処地獄はどうですか?」
針山の視察を終えた、黒字に裾や襟は赤く背中には鬼灯の実が描かれた着流しの一本角
この男、否、鬼が「鬼灯」である
黒字に裾や襟がオレンジ色の着物、低いサイドテールが墨を流したように背中まで垂れた一本角
この鬼女が「A」である
「従業員不足ですねぇ」
相談をしてきた獄卒が言った
「鬼灯様ァーA様ァー、天国の桃源郷から人材貸し出しの要請が……」
後ろから小鬼の獄卒(名は唐瓜という)が走ってくる
鬼灯が書類を受け取る
「天国の世話までしてられませんよ
大方あのアホ(閻魔大王)が面倒だからって私たちに相談しろとでも言ったのでしょう」
書類を見つめながら鬼灯が悪態をついた
「桃源郷ですか……まぁよくも罪人もいないのにヌケヌケと……
ゆったり たっぷり のんびりしているくせに…」
Aもそれに続いた
「「何でもかんでも私たちに回してくる」」
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ななみん(´∀｀)(プロフ) - 面白い！更新はよ！！ (2014年11月3日 22時) (
レス) id: 2a33f69b62 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 吟さん» メガネの上げ方が好きですw (2014年10月13日 18時) (レス) id: b99a839dbe (このIDを非表示/違反報告)
吟 - 分かります。因みに、怜ちゃんがアホ可愛いです。 (2014年10月13日 18時) (レス) id: 032ca086e6 (このIDを非表示/違反報告)
カリン(プロフ) - 吟さん» はい、私は真琴推しです。ハルちゃんとマコちゃんが仲良いのが可愛いです (2014年10月13日 18時) (レス) id: b99a839dbe (このIDを非表示/違反報告)
吟 - Ｆｒｅｅ！イイっすよね。遥推しです。 (2014年10月13日 18時) (レス) id: 032ca086e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カリン | 作成日時：2014年1月18日 0時
