94.アザレア ページ46
朝ご飯を食べた私達は今度は、部屋の飾り付けに移った
ハウルの魔法を使えば楽だと思うけど、あっという間で楽しくない
満場一致で手作業に決まった
もちろん、高くて手が届かない所はハウル頼みだ
お昼からは飾り付けに加えて、私とソフィーでパーティ用のご馳走を作った
ケーキも忘れてはいない
『出来た！』
ハンドミキサーに少し手間取りながらも何とか出来上がったクリームを少し舐めてみる
『美味しい！』
ｿﾌｨｰ「スポンジも出来たわ。少し冷めるまで待ちましょう」
スポンジを冷やすためにソフィーがいなくなったのと同時にハウルが入ってきた
ﾊｳﾙ「いい匂いがするね」
『今ちょうどスポンジが焼けたの！今年のケーキは絶対美味しいよ！クリームもバッチリ！』
ﾊｳﾙ「ほんとに？」
『ほんと。でも味見はなしね！楽しみはとっておかなくちゃ』
ボウルをハウルから遠ざけるようにして持っていると、つい、と顔だけハウルを向かされた
近づいてくる顔に驚く間もなく頬をぺろりとひと舐めされた
ﾊｳﾙ「たしかに、美味しいね」
クリームが付いてた、と勝ち誇ったように笑うハウルに苦笑するしか出来なかった
近くにあったジンジャークッキーにも手を出したハウルをキッチンから追い出して、おばあさん用の柔らかいご飯に取り掛かった
.
.
「「メリークリスマス！！」」
かしゃんとグラスのぶつかる音を合図にパーティが始まった
ルビーさんも誘ったけど、用事があったようで来られないとのことだ
ﾊｳﾙ「そうだ、みんな」
夕食前にプレゼントだと言って立ち上がったハウルはサラサラと魔法陣を書いてその上に立った
辺りの景色は変わらない
いつ、なにが始まるのかと期待していた私達はハウルの終わり、という合図に変な顔をした
ﾊｳﾙ「ははっ、そんな顔してないで外にでてごらん」
ハウルのその言葉に真っ先に反応したマルクルが外に続くドアを開けた
私とソフィー、おばあさんもゆっくりとだがそれに続いた
ﾏﾙｸﾙ「わぁ！浮いてますよ！ハウルさん！！」
『ほんとだ、すごい･･･！』
ｿﾌｨｰ「今度は空飛ぶ城ね！」
魔「粋なことするじゃない？」
外に出てみれば、はるか下に街の灯りが見える
キラキラしていてとても綺麗だ
ハウルが声をかけるまで私達はずっとはしゃいでいた
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すばる(プロフ) - 感動しました！とてもいい話だと思いました！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 1ecdcc7cf7 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay - 長らくお待たせしてしまって本当にごめんなさい！更新停止中なのに応援して下さって、ありがとうございました！また更新開始します (2019年1月27日 16時) (レス) id: b49d2cc48c (このIDを非表示/違反報告)
Jyp___0812(プロフ) - とても面白いです！なので更新お願いします！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: c91ea02908 (このIDを非表示/違反報告)
E.E - 更新お願いします。すごく面白いです。 (2018年8月20日 23時) (レス) id: 721ee5a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
結羽(プロフ) - お願いします！ 更新してください！！！！ (2018年8月15日 19時) (レス) id: 8712c8166f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrymay | 作成日時：2017年6月24日 21時
