86.タンジー ページ38
僕が魔力を込めた瞬間、マルクルがAの部屋から見つけたジシバリがふわりふわり、と宙に舞った
ﾊｳﾙ「･･････見えた」
見つめる視線の先にはキラキラと光る細い線が2本
1本は僕に
もう1本は外に繋がっている
ﾊｳﾙ「･･･ソフィーとマルクルはここに居てほしい」
ｿﾌｨｰ「どうして！？」
ﾊｳﾙ「Aがここにいるとは限らないんだ。帰ってきた時に誰もいなかったら、寂しいだろうから」
ｿﾌｨｰ「でも･･････分かったわ。気をつけて」
不安そうだが、しっかり頷いたソフィーに感謝した
ﾊｳﾙ「ルビー、準備はいい？」
ルビー「もちろんよ！」
街に続く扉を開けて僕達は飛んだ
.
.
Aは確実にここにいる、僕達はそう確信していた
細い線で繋がる魔力には見覚えがある
細いその線は、ぐるぐるとさらに細い線に巻き付くように伸びている
Aの魔力に巻き付くそれは、アンリ・ランスロットのものだ
植物に関する魔法を最も得意とする厄介な相手
確か、いつも次席をキープしていたはずだ
勝てないことはないが、Aを人質同然にされているとなると話は違ってくる
それを理解しているのか、隣を駆けるルビーもいくらか厳しい表情を浮かべている
アンリにAは絶対に渡さない
.
でも、もし君がそう望むなら
僕は一体どうするだろう
全力で君を奪いに行くだろうか
僕の精神はそこまで頑丈にはできてない
君を説得するだろうか
説得力のない説得に応じるほど、君は馬鹿じゃない
結局、
僕は君に、愛しているとしか伝えられないんだ
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すばる(プロフ) - 感動しました！とてもいい話だと思いました！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 1ecdcc7cf7 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay - 長らくお待たせしてしまって本当にごめんなさい！更新停止中なのに応援して下さって、ありがとうございました！また更新開始します (2019年1月27日 16時) (レス) id: b49d2cc48c (このIDを非表示/違反報告)
Jyp___0812(プロフ) - とても面白いです！なので更新お願いします！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: c91ea02908 (このIDを非表示/違反報告)
E.E - 更新お願いします。すごく面白いです。 (2018年8月20日 23時) (レス) id: 721ee5a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
結羽(プロフ) - お願いします！ 更新してください！！！！ (2018年8月15日 19時) (レス) id: 8712c8166f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrymay | 作成日時：2017年6月24日 21時
