59.ブーゲンビリア ページ11
同じ呪文を3回やった
僕もカルシファーも、苦しいくらいに疲れている
ぜぇぜぇと肩で息をしながら床を殴りつけた
ﾊｳﾙ「なん、でっ･･･何で！！」
最後の望みだったのに
これ以上、何をしろって言うんだ
ﾊｳﾙ「僕は、どうすればいい、･･･A！」
ﾏﾙｸﾙ「ぼ、僕、もっと集めて来ます！Aさんが無意識に魔法を使ったなら、」
ｶﾙｼﾌｧｰ「ムダだよ･･･おいらには分かる。」
ﾊｳﾙ「･･･何が」
ｶﾙｼﾌｧｰ「この城の中にAは居ない！」
ﾊｳﾙ「分からないだろう！！」
ｶﾙｼﾌｧｰ「分かるんだ！！･･････何年、あいつと一緒にいたと思ってるんだ！Aの気配が城の中にあったらおいらが真っ先に気づくに決まってる！」
ﾊｳﾙ「でも･･･でも･･･じゃあ、僕はどうしたら」
溢れてくる涙は止まってはくれない
次から次へと落ちては床を濡らしていく
A、どこにいるの
あの日、店で君の気配がしたのはやっぱり気のせい？
ｿﾌｨｰ「ハウル、次の手を探しましょう？」
ﾊｳﾙ「無理だ･･･もう、無理だよ、ソフィー」
バチンっ、という乾いた音がして、ひっ、と誰かが息を呑んだ
じわじわと頬が熱くなり、痛みを持った
ｿﾌｨｰ「目を覚ましなさいハウル！！あなたが諦めたら、Aはどうなるの！？私は魔法が使えないし、マルクルだって修行中なんだから･･････あなたしか居ないのよ！Aを助けられるのは！！
城の中に居ないから何？？本当にあの子が大事なら、世界でも宇宙でも探すくらいしなさい！！」
言いながら泣きそうになっていたソフィーはドアの色を変えて店のほうへ出て行った
ﾏﾙｸﾙ「･･･僕は、ハウルさんを信じてます。」
そう言って、マルクルはソフィーを追いかけて行った
ﾊｳﾙ「バカだな、僕は」
全身にまわりはじめた痣に気づかないフリをしてドアの前に立った
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すばる(プロフ) - 感動しました！とてもいい話だと思いました！更新頑張ってください！ (2019年1月27日 20時) (
レス) id: 1ecdcc7cf7 (このIDを非表示/違反報告)
cherrymay - 長らくお待たせしてしまって本当にごめんなさい！更新停止中なのに応援して下さって、ありがとうございました！また更新開始します (2019年1月27日 16時) (レス) id: b49d2cc48c (このIDを非表示/違反報告)
Jyp___0812(プロフ) - とても面白いです！なので更新お願いします！ (2018年8月22日 23時) (レス) id: c91ea02908 (このIDを非表示/違反報告)
E.E - 更新お願いします。すごく面白いです。 (2018年8月20日 23時) (レス) id: 721ee5a4f2 (このIDを非表示/違反報告)
結羽(プロフ) - お願いします！ 更新してください！！！！ (2018年8月15日 19時) (レス) id: 8712c8166f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：cherrymay | 作成日時：2017年6月24日 21時
