ビブルカード ＊番外編 ページ36
春島の気候帯に入った頃、甲板でエースと話していた私は突然お兄ちゃんに背中を叩かれた。
「お兄ちゃん？何？」
ハ「A。次の島にはビブルカードを作れる店があるんだよ」
その言い方…遠回しに作れって言われているみたい。
でも気が進まない…。
「エースは持ってるの？」
エ「おう！持ってるぞ！俺はすぐにメシ屋に行ってどこにいるのか分からなくなるから、とか言われてな」
作る動機がすごい。
というか一体いつからその行動取ってたんだろう？
ハ「オレらも持ってるしさ」
皆持ってるのかな？
ハ「それに、A気づいたらいない時あるし」
「絶対嫌！」
そんな理由で作りたくない！
マ「まあそう言うなよい」
「…マルコも？」
お兄ちゃんの後ろから現れたマルコは、苦笑いを浮かべている。
マ「まあねい。なんならやってもいいが…」
「本当？！でも…もらうならお兄ちゃんのがいい」
正直欲しいけど、私はお兄ちゃんのやつの方がいい。
そう言えば、お兄ちゃんは背中を向けてしまった。
マ「…ハルタを刺激してやるなよい」
どういう意味…？
エースがこっそり耳打ちしてくれる。
エ「ハルタの奴顔赤くなってんだよ」
変なの。
「ビブルカードが便利なのは知ってるよ。だけど私には持つ理由がないから」
そう笑顔で答えれば、皆首を捻る。
オ「グラララ！おめえハルタにビブルカードはいらねえとか言ったらしいな」
数日後。
島に着いた私は、人の少なくなったモビーでオヤジとお酒を飲んでいた。
「何で知ってるの？」
オ「ハルタから聞いたんだ。不思議そうなだったな。どういう意味なんだ？」
「…恥ずかしいからお兄ちゃんには内緒だよ？」
オ「言ってみな」
島を出た日の夕方。
食堂でサッチと談笑していた私の所にお兄ちゃんが来た。
ハ「A。何話してるの？」
どこか嬉しそうなお兄ちゃんを怪訝に思う。
「島で食べた美味しかった料理について」
ハ「…料理できないのにそういう話するんだ」
「うるさい！で、何で嬉しそうなの？」
ハ「ん？別に〜」
気になる。
「教えてよ！」
ハ「ダメ」
「ケチ！」
ハ「ケチでいいよ」
「バカ！アホ！」
ハ「別に何でもいいよ！」
らしくない。
サ「気持ち悪いな」
ハ「ちょっといい事聞いてね。ってかサッチに気持ち悪いとか言われたくない」
“ビブルカードなんてなくても、お兄ちゃんなら私を見つけてくれるから。だから…なくてもいいの”
紡がれた言葉は信頼の証。
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シュケル - 焔彩さん» もちろん！！楽しみにしてます！！ (2016年6月29日 20時) (
レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
焔彩(プロフ) - 楽しみにしていてください！ (2016年3月20日 7時) (レス) id: 5e6d9dd208 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 焔彩さん» ヒロインとハルタが本気で戦うとすれば凄まじい戦いになりますね！！青雉と赤犬の決闘のように！！！！ (2016年3月20日 5時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 焔彩さん» 本気で殺し合いですか！！！隊長達と麦わら一味のだれが戦うのか楽しみです！！！あまり見たくない光景かもしれませんが！！！ (2016年3月19日 17時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
シュケル - 焔彩さん» しかしヒロインには白ひげ海賊団に戻ってきてほしいですね！！個人的には！！！！ (2016年3月19日 16時) (レス) id: 355b3beae0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焔彩 | 作成日時：2016年2月11日 22時
