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対決? ページ12

「あっ、やっと来た。」

 その一言で、視線が俺に集まる。

 何故かレンとBF4とRed Starsと、それぞれのマネージャーがいた。

「ユウキ、急だが今いいか?」

「ユウキ、勝負よ!」

 ジュンとユキ姉が一歩出て来てそれぞれ口を開く。

『…な、何の…。』

 思わず後ずさってしまうが、背中をポンっと叩かれて振り向くと、レンがいた。

『…レン、今日来てたか?』

 思わず聞いてしまうが、レンは不敵に笑った。

 …朝からいなかったからてっきり警察に捕まったかと思っていた、という本音はしまい込む。

「実は、さっき来た。」

 …何でさっき来たのか聞きたいが、レンはジュンとユキ姉という、常にトップを走り続けているグループのリーダー相手に仁王立ちをして宣言をする。

「俺は、ユウキと組む。」

『は…?何勝手に…。』

 思わずポカンとしてしまうが、レンは俺を見て言う。

「ただし、賭けが終わればそこで解散だ。」

『…だが…。』

 レンに迷惑だと言う事と、また組むと言う事が嫌だ、という感情がぐちゃぐちゃに混ざりって反論しようとすると、レンは急に手を伸ばして来たと思ったら、デコピンして来た。

『っ…‼…何するんだよ…。』

 ひたいを押さえてレンを睨むと、レンは真面目な表情で俺を見下ろして来た。

「言っただろ、今回だけの共闘だ。」

『…賭けは…。』

 一般人が見ている中、俺は口を滑らしてしまうが、ジュンが間に割り込んで来て言い合いを止める。

「安心しろ、そいつは対象外だ。」

『…そうか。』

 その事に安心して離れてレンを見る。

「納得したか?」

 レンは初めからこうなると分かっていたと言うように見て来るが、腹は立たず何故か笑えて来た。

『…ああ、…ありがとな。』

 小声で礼を言い、以外そうにするユキ姉を見て少し変な気分になる。

『何?』

「!…何でもない。」

 ユキ姉は、ハッとしたように首を横に振る。

「じゃ、BF4は帰る!ユウキ、伊達メガネもいい加減外しなさいよね!」

 ユキ姉はアキ姉達の所に戻って行って、ニコッと笑って手を振る。

「BF4の応援、よろしくね〜!」

「ふふ、ジュン君達には負けないわよ。」

 ユキ姉とフウ姉が手を振って車に乗って帰って行った。

「ジュン、そろそろ行かないと…。」

「…そうか。…ユウキ、久々の対決を楽しもう。」

 ジュン達はそう言い残して帰って行った。

『レン。』

「ん?」

『やるんなら勝つぞ。』

「もちろんだ。」

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作者名:ランタ | 作成日時:2020年11月22日 22時

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