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「 '' なんでも言うこと聞きますチケット '' ？」
夜
企画書を仕上げてしまおうと机に向かっていた私は玄関から真緒の声がしたことに気づく。
ノックして入ってきた真緒からバレンタインのお返しだと1枚の封筒を貰った。
開けてみると、真緒の字で書かれた
【なんでも言うこと聞きますチケット】が1枚入っていた。
「これ...！」
真緒「覚えてるか？お前が小さい頃、お小遣い貰ってないからってら俺の誕生日何も買えなくて。そんな時にプレゼントとしてくれたチケットだよ」
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幼い頃
小学一年生になる少し前かな
まだお小遣いを貰えていなかった私は真緒の誕生日に何か上げたいと考えて
近くにあった折り紙にペンで【なんでもいうこもききますちけっと】と書いて真緒に渡したことを思い出した。
「うわぁ、懐かしい〜」
真緒そんな昔のことまで覚えててくれたんだ
真緒「俺、あの時貰ったチケットは何に使ったっけ？笑」
「確か、お姫様ごっこの王子様役になりたいとかじゃなかった？」
真緒「うわぁ、思い出したわ笑 恥ずかしっ笑」
「保育園ではやってたお姫様ごっこの王子様やりたいって笑」
真緒「一緒に踊ったよな笑」
懐かしい
あの時は真緒がどうしても王子様をやりたいって言ってたっけ
真緒「最初悩んだんだけどさ、なんか欲しいものとかあるかなって。でも、思い浮かばなくて、ふと思い出したんだよな。」
「よく覚えてたね笑」
真緒「お前との思い出なんか忘れるわけないだろ笑 ほら、なんか欲しいものがあった時とかにでも使ってくれ！まぁそんな高いものは買えないけどな笑」
そう言った真緒は私の本棚にある少女漫画を読み始めた。
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「ねぇ、真緒」
真緒「んー？」
「これ今使ってもいい？」
真緒「今？！まぁ、いいけど。なんかあんのか？ちなみに、手伝いとかならいつでもやるからチケットには含まれないぞ」
「違うよ笑笑」
真緒「？？？」
「遊園地行きたい！」
真緒「え？」
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作者名：aちゃん | 作成日時：2021年11月8日 1時
