10：寂しかったのは、 ページ10
さて、どうしたものか、Aは一人考える。
他の人とずっと話す、と言われても中々出来るものではない。
しかも、Aの愛して止まないシカマルを放ったらかしにするなどAには難易度が高すぎる。
例えるのなら、Lv5の勇者がいきなりラスボスに挑むようなものだ。
｢A、そういやお前って...｣
｢ごめん！今忙しいから...あ、後にしてね！｣
そう言って足速にシカマルの元から逃げ出した。
罪悪感が募る。
本当にこれであっているのか、徐々に不安に駆られた。
だが、1度やると決めたんだ、最後までやりとうさねば。
Aは己に喝を入れ、嫉妬大作戦を続行した。
なるべくシカマルを自然に避け、クラス内の男の子と会話を嗜む。
男の子がどんな話題に興味があるのかAは全くと言っていいほど分からないので、ただ適当に相槌をうつだけだった。
つまらない、何も楽しくない、やはりAには無理だったらしい。
ものの数時間でギブアップ、Aはシカマル目掛けて勢いよく抱き着いた。
彼はなんの戸惑いもなく、受け止める。
｢シカマル...私は寂しかったよぉ......。｣
シカマルの心臓の近くに顔を擦り、泣き真似をするA。
｢何言ってんだよ、寂しかったのは......｣
いや、何でもねぇ、そう言って不自然に言葉を切るシカマルをAはさほど気にしていなかった。
(｢俺の方だ｣なんて、死んでも言ってやるもんか)
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平和ボケマンボウ(プロフ) - 名無し76544号さん» コメントありがとうございます！その言葉が、本当に心の支えになります。 (2021年5月28日 20時) (
レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
名無し76544号(プロフ) - この作品本当に大好きです！！ (2021年5月28日 10時) (レス) id: 7848090b26 (このIDを非表示/違反報告)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！色々なアニメを嗜む者なので多少は知ってします。例えば、マギや曇天に笑う、エヴァにノラガミ、NARUTOなど。他にもありますが長くなってしまうのでここらで切りあげます。 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月28日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：平和ボケマンボウ | 作成日時：2021年3月22日 22時
